WiiUスプラトゥーンのWi-Fi通信のエラーは電子レンジが原因かも?

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最新引越しして少し余裕も生まれてきたので、徐々にSplatoon(スプラトゥーン)のプレイも再開しているのですが、先日ガチマッチ中に連続して「通信が切断されました」と表示されてエラーになったんです。

もちろん過去にも『通信切断』や『通信エラー』になることはあったのですが、「モバイルWi-Fiとかのユーザがホストに選ばれてて、通信が不安定で落ちたのかな?」なんて思っていたのですが、2試合連続でのエラーは経験がなかったので、ちょっとおかしいなと感じたんです。

で、2回目の『通信切断』が発生した時に後ろでこんな音が聞こえたんですよね。

 

チンッ♪

 

あっ、こりゃ電子レンジが原因だわ・・・と気付きましたorz


By: Ryan Li

引越しして物の配置が変わったのですが、電子レンジがWiiUとの無線LAN通信に干渉するようになったことが発覚しましたorz

おかげでA+まで何とか上げたのにウデマエが下がってもう・・・と言ってもられませんね。途中で落ちると他のプレイヤーの迷惑になってしまいます。

ということで今回は『WiiU(スプラトゥーン)と電子レンジの無線LAN問題』について触れたいと思います。

※本記事内では「無線LAN」と「Wi-Fi」、二つの言葉を使っています。厳密には異なるのですがほぼ同義と捉えてもらって構いません。一応、規格や通信の仕組みを表現する時は「無線LAN」、無線LANを使った通信を「Wi-Fi」と使い分けています。

オンライン対戦における通信品質の重要性

簡単に自己紹介すると、私は20代は新卒で入った大手メーカーでネットワークエンジニアをしていました(専門はシステムネットワークや企業内LANで、主に有線LANを扱うことが多かったのですが、無線LANもカバーしていました)。

そんな人が語っている記事だと思ってください。


で、オンライン対戦は「Call of Duty」や「Battlefield」などのFPSをしょっちゅうやっていたこともあって、職業柄も含めて『遅延』がどんな悪影響を及ぼすかをよく知っていたんですよね。FPSにおける遅延は重いハンデを背負うのと同じことですからね。

だから、XboxやPlaystationは基本的に有線LANで繋ぐようにしていました。無線は変な干渉を受けやすいし、当時はまだ安定してなくて切れやすかったこともありそうしていました。

速度も有線LANの方が断然速くなりますからね。

ただ、「Wii Uは有線LANアダプタが標準装備されていないこと」と「Wi-Fiで通信しててもこれまではあまり問題がなかった」ので、完全に油断して遊んでました。

そう、WiiUの無線LANが『IEEE802.11b/g』にしか対応していないということに・・・。


Wii Uの無線LAN規格

任天堂公式のQAを見てみると、無線LANの規格についてはこのように書かれています。

無線LANの規格は? IEEE802.11b/g の無線LAN規格に準拠しています。 引用元 : WiiU QA

この『IEEE(アイ・トリプル・イー)』というのは米国電気電子技術者協会のことで、ここで電気・電子に関する色々な規格が定められています。通信規格もここで定められていて、『IEEE802.11』というタスクグループが無線LANを扱っています。

で、Wii Uではこの『IEEE802.11』の「b」と「g」という規格に準拠しているんですね(世間一般的には、a/b/g/nが普及しています)

この「b」と「g」はもちろん規格は異なるのですが、どちらも「2.4 – 2.5GHz」という周波数帯を使った無線通信になります(ちなみに、「g」は「b」の上位互換の規格で、「g」の方が公称速度は速くなっています)

「IEEE802.11a」であれば5GHz帯、「IEEE802.11n」であれば複数の周波数帯に対応しているのですが、今回はこの2.4GHz帯であることが問題でした。

電子レンジと無線LANの周波数帯

というのも、この話の流れからお察し頂けると思いますが、電子レンジもこの2.4GHz帯(2.45GHz)の電磁波を発します

電子レンジそのものはマイクロ波を照射していて、モノの中に含まれる水分子にエネルギーを与えて振動させた結果温かくなるものです 。

ですので、電子レンジを使うとWii Uの無線LAN通信と同じ周波数帯の電磁波が発せられるので、オンライン通信が不安定になってしまうという不幸が起きてしまう訳です。

また、Wi-Fiのアクセスポイントから出ている無線LANの最大電波強度は100mWなのですが、電子レンジだと500W~1000Wくらいの電磁波が出ているので、同時に使うとどうしてもWi-Fi側が負けちゃいます。

(補足)電子レンジとBluetooth

Bluetoothも2.4GHz帯の周波数を使って通信しています。

Bluetoothのよくある使い方としてはワイヤレスイヤフォンだと思いますが、最近は音楽を聴くためにBluetoothスピーカーに繋いだり、Bluetoothを使ったスマホ対戦ゲームなどがあると思います。

ですが、2.4GHz帯を使う無線LANと同じように電子レンジを使うと電波干渉を受ける可能性があります。この場合はお家のWi-Fiを5GHz帯に移行することを検討した方がよいでしょう。

※この辺は近いうちに詳しく書きたいと思います。


通信エラー(電波干渉)を防ぐ対応策

では、電波干渉による通信エラーを防ぐためにはどんな対応策が考えられるでしょうか?

Wii Uを別の通信規格(周波数帯)に変えられるか?

「じゃあ、異なる周波数帯のIEEE802.11 a/nにしてしまえば良いのでは?」 と思う方もいるかもしれません。

無線LANルータは「a」や「n」、さらに進んだ規格に対応した製品はもちろん市販されていますが、Wi-Fiで通信するためにはルータだけでなくWii U本体もこの規格に対応させないといけないわけです。

残念ながらWii Uの外付け無線LANモジュールは発売されていませんので、別の通信規格を使うという対応策を取ることはできません。

電子レンジを使わないようにすればOKか?

「じゃあ、Wii Uで遊んでいる時は電子レンジを使わなければいい」というのも対策の1つになります。

しかし、独り暮らしならそれで問題ありませんが、家族で暮らしているとそういう制限を設ける訳にはいきませんよね。食事前であれば電子レンジを使って調理をすることもありますし、夜中に夜食を食べるために家族の誰かがレンジをチンするかもしれません。

また、アパートやマンションなどの集合住宅に住んでいる場合、「建物の構造」や「物は柱の位置」にも拠りますが、隣家の電子レンジに影響されて通信エラーになることもありえます

実際にTwitterのつぶやきを見ていると、近隣のお宅の電子レンジの影響を受けているお宅があるようです。

結論:スプラトゥーン(Wii U)の通信エラーをなくすなら有線LAN!

スプラトゥーンに限らず、オンラインゲームで電波干渉による影響を受けないようにするのであれば、やはり「有線LAN」にするのが最も効果的な対応策になります。

「有線LAN」というのはその名の通り、物理的なLANケーブルのことを指していて、このケーブルを使ってルータとゲーム機を繋ぐということになります。

ただ、Wii Uには標準で「LANアダプタ」が付いていませんので、オプション商品を購入してWii UのUSBポートに付けてあげる必要があります。

Wii U対応の商品は純正のものとサードパーティ製といくつかあります。出来れば任天堂純正の方をお使い頂いた方が良いですが、サードパーティ製のものでも”一応”問題はなさそうに思えます。(個人的には任天堂純正をオススメします)

あとは、そのLANポートとお使いのルータのポートをLANケーブルで繋いであげればOKです(もちろん、Wii Uの設定も変更しないといけないですよ)

最近であれば、LANケーブルはカテゴリ6(CAT6)準拠のストレートケーブルを選べば大丈夫だと思います(但し、お使いのルータによっては対応していないこともありえますので、説明書などをご確認ください)

※但し、有線LANだと敷き回すのが大変な場合もありますので、どういう配線が可能かをよく考えた上でご検討ください。また、LANケーブルも適切な長さのものをお選びください。

また有線LANに変えることで、従来「通信ラグ」が頻発していた方でも通信そのものが安定する可能性も高いので、この辺も期待していいと思います。


据え置きゲーム機でWi-Fi通信する時のお願い

モバイルWi-Fiはなるべく避けて欲しい

最近は自宅でブロードバンド回線を引くとなると『光回線』がほとんどだと思います。他にもケーブルテレビやADSLなどもありますね。ただ、なんだかんだ言ってブロードバンドはお値段がそこそこしますよね

※ADSLは比較的安いけど、フレッツADSLは申込み受付終了が予告されていたりとこれから無くなっていくものなので、あまりオススメできないです。

しかも、ブロードバンドは自宅回線なので外では使えません。だから外でも使えるように、『WiMAX』や『Pocket Wi-Fi』などのモバイルWi-Fiを契約する方もいるでしょう。

最近のWi-Fi端末は5GHzに対応しているものもありますが、先ほど述べたようにWii Uは2.4GHz帯しか対応していませんので、同様の電子レンジ問題は発生します。 また、モバイルWi-FIはそもそも通信が安定しているとは言えませんので、リアルタイム性の高いオンライン対戦もののゲームでの利用は避けるべきだと考えます。

スマホのテザリングは御法度

スプラトゥーンは定期的なアップデートでファンの心をつかんで話しません。

そんなファンの方の声を聞いて、新たにWii Uの購入を検討している方もいるかもしれませんが、もし自宅にブロードバンド環境がなくてテザリングでいけると考えている方がいたら、ちょっとお待ちください。

スマホのテザリングはモバイルWi-Fiよりもさらに通信が貧弱なので、かなりの確率でエラーを起こしたり、通信ラグを引き起こします

スプラトゥーンは4人チーム戦なので、一人でも欠けるとそのチームが勝つのはかなり難しくなります。また、うっかり自分がホストに選ばれていたりすると、通信エラーになった瞬間全員が落ちます。 Twitterを見ていると、テザリング勢にかなりオコな方がいらっしゃるので、テザリングでのスプラトゥーン(というか、据え置きゲーム機のオンライン対戦ゲーム)は控えましょう。

最近は光回線もランニングコスト(月額必要)を抑えて導入できるようですので、快適なゲームライフのために通信環境を整えるというのもいいと思います。


スプラトゥーン(Wii U)通信エラーと電子レンジ問題まとめ

この問題はネットでも声は上がっているのですが、ちゃんと説明がまとめられているものがなかったので今回書いてみました。

ちなみに、この問題はゲームだけでなく、スマホやパソコンのWi-Fiでも同じ問題が起きます。古い無線LANルータを使っていたり、パソコンやスマホが新しい無線LANの規格に対応してない場合に起こりえますね。

ちゃんと対応した製品を使っている場合でも、適切な設定がされていないと想定した無線LAN規格になっていない可能性もありますので、もし心当たりがある方はこういった電子機器に詳しい人に相談されてみてはいかがでしょうか。

関連記事 【目的/予算別】SEが教えるWiFiルーターの選び方とおすすめ機種

おまけ:無線LAN規格の簡易な比較一覧

11a11b11g11n11ac
最高通信速度54Mbps11Mbps54Mbps600Mbps6.93Gbps
周波数帯5.2GHz帯2.4GHz帯2.4GHz帯2.4/5GHz帯5GHz帯
変調方式OFDMDSSSDSSS/OFDMOFDMOFDM
電波干渉少ない有る有る有る有る
屋外での利用

※周波数帯が高くなると伝送距離も変わりますが、利用可能なアンテナ数や障害物などによって距離が異なります。

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