このページでは、『予算と目的に応じたおすすめのWi-Fiルーター』をご紹介します。
利用環境となる家の広さや利用人数、予算や速度などをもとに適した製品を選ぶ手助けになれば幸いです。
目的・予算別おすすめWi-Fiルーター
目的と予算に応じたモデルを4つのパターンに分けてみましたので、それぞれのモデルごとにおすすめ機種をご紹介したいと思います。
Wi-Fiルーターを選ぶ時も、やっぱりユーザーレビューは気になりますよね。私も評価コメントはいっぱい読んでしまいます(笑)
ただ、こういった電化製品は利用環境によっての向き不向きがどうしても出てしまいますので、期待に沿えないケースもあると思います。それらの情報も参考に最適な製品を選んでください。
どこのメーカーが良いか悩んだときは、簡単ですがこう考えればいいと思います。
NEC : 【国内企業】もともと通信機器メーカーだったため安定性に定評あり。しかし設定画面やマニュアルなど分かりにくく、デザインも古臭い。
ASUSTek:【台湾企業】性能面・機能面でも評価が高く、グラフィカルな設定画面で分かりやすい。どちらかと言うとちょっと高めのモデルが多い。
TP-Link:【中国企業】コストパフォーマンスは最強。性能面・機能面も充分備えているが、中国メーカーは不正通信問題がよく明るみになるためセキュリティ面が気になる。
※私が特にオススメする機種には★印を付けています!
ハイエンドモデル
環境目安 : 4LDK・3階建て
利用人数 : 9人
速度目安 : 最高2000Mbpsオーバー
セキュリティ : ◎
付加機能 : ◎
ミドルレンジモデル
環境目安 : 3LDK・2階建て
利用人数 : 6人
速度目安 : 最高1300Mbps
セキュリティ : ◎
付加機能 : ◎
こちらは「広い範囲で通信させたい」「より高速で安定して、さらに色々な機能を使いたい」という場合におすすめの機種です。
自宅向け・小規模オフィス向けではこれらのどちらかを買っておけば間違いないでしょう!いいものを買っておけば、末永く使えますからね。
BUFFALO WSR-A2533DHP2★
アンテナ数 : 内部アンテナ × 4本
ビームフォーミング : 有り
有線LAN(Internet) : 1000BASE-T × 1
有線LAN(Hub) : 1000BASE-T × 4
一般向け国内メーカーとしては最も有名はBUFFALOの最新モデル「BUFFALO WSR-A2533DHP2」をベストバイとしておすすめさせてもらいます(ちなみにカラーはブラックの他に、ゴージャス感溢れるゴールドモデルも有り)
理論値最大で5GHz帯の1733Mbps(11n,a)+2.4GHz帯の800Mbps(11n,g,b)となる高速通信を実現しており、ビームフォーミングやMU-MIMOにも対応と、家庭や小規模オフィスで使う分には充分な機能と性能を備えています。
ちなみにAmazon.co.jp限定モデルでは「バンドステアリングLite」という新機能が付いています。今繋がっている電波の強さをルーターが判断して、より快適な電波へ誘導が可能となっています。そのため、購入するならAmazonからがおすすめです!
ちなみに前モデルである「WSR-2533DHP(通称:銀バッファロー)」はモノ批評誌として有名な「MONOQLO」で年間ランキング2年連続1位を取るほどで、性能に関しても高いお墨付きを得ているシリーズの最新モデルとなっています!
またWi-Fiルーターを新しく買い替える時にめんどくさいのがSSIDの変更ですが、旧ルーターのSSIDを引き継ぐことができる「無線引っ越し機能」も搭載しています。他社ルーターでも対応している場合もあるので、個人的には非常に便利な機能だと感じています。
ASUSTek RT-AC68U
アンテナ数 : 外部アンテナ × 3本
ビームフォーミング : 有り
有線LAN(Internet) : 1000BASE-T × 1
有線LAN(Hub) : 1000BASE-T × 4
日本国内でも利用者が増えていて且つ高い評価を受けているのが、こちらのASUSTekのWi-Fiルーターです。さらなるハイエンド機としては2万円を超えるのものがあるのですが、家庭用・小規模オフィス向けとしてはこちらの機種をおすすめします。
BUFFALO製品と同様に3本の外部アンテナが可動式となっており、さらにASUSTek独自のAiRadar機能で接続機器の位置を狙い撃ちして電波を飛ばす機能を備えています。デュアルコアCPUなど高性能さも備えていますね。
ASUSTekのWi-Fiルーターは、武骨な設定画面が多かったルーター界の常識を変えるグラフィカルなUIが特徴的です。
海外メーカーでも抵抗感がない方であれば、個人的にはこちらをおすすめします。直感的に理解しやすい管理画面は非常に使いやすいです!
▼RT-AC68Uの実機レビューはこちらの記事でご紹介しておりますのでよろしければ参考にしてください。
ASUSTek RT-AC85U
アンテナ数 : 内蔵アンテナ × 3本
ビームフォーミング : 有り
有線LAN(Internet) : 1000BASE-T × 1
有線LAN(Hub) : 1000BASE-T × 4
こちらもASUSTekのルーターとなりますが、先ほどのRT-AC68Uと異なり内蔵アンテナタイプのモデルとなります。
アンテナ内蔵なので本体デザインが非常にスッキリしており、価格もいくらか安価となっております。
AiMeshやデュアルWANなど機能は少なくなっているものの、MU-MIMOという技術に対応しており複数機器の同時接続に強く、さらに最高通信速度はRT-AC68Uよりも速い仕様になっています!
デザイン性も良く設置場所にも困りにくいモデルですので、幅広いご家庭におすすめできる機種となっています!
▼RT-AC85Uの実機レビューはこちらの記事でご紹介しておりますのでよろしければ参考にしてください。
BUFFALO WXR-1901DHP3
アンテナ数 : 外部アンテナ × 3本
ビームフォーミング : 有り
有線LAN(Internet) : 1000BASE-T × 1
有線LAN(Hub) : 1000BASE-T × 4
自宅向け・小規模オフィス向けのWi-Fiルーターで積極的に「外部アンテナ」を搭載しているバッファローのハイエンド機になります。大型の可動式アンテナを搭載している機種で、国内メーカーのものとしてはこれが最もおすすめです。
アンテナが稼働式なので、マンションや平屋のような水平に広い家でアンテナを縦に立てることで横に電波距離を伸ばすことができます。逆に2階建て・3階建てのように高さがある場合には、アンテナを横にすることで上下の電波距離を伸ばすことができます。
また、この1個前の機種ではHub側の有線LANが100MB×4ポートだったのですが、最新機種から1GB×4ポートにパワーアップしました。デスクトップパソコンを使用している方には嬉しいところです。
他にも、通信を安定させるための機能は盛りだくさん、付加機能も盛りだくさんで予算に余裕があればこれを特にオススメします。
▼この前のモデルとなる「BUFFALO WXR-1900DHP2」を元にした高速&安定化のための設定方法を記事にしておりますので、参考にご覧頂ければと思います。
スタンダードモデル
環境目安 : 3DK・2階建て
利用人数 : 4~6人
速度目安 : 最高800Mbps
セキュリティ : ○
付加機能 : ○
この価格帯の製品がバッファロー・NECともに自宅向けや小規模オフィス向けのお手頃商品だと言えます!
コストパフォーマンスの高さ、実績、評価の数で見ても、このどちらかを選んでおけば長く使えることは間違いないです。(もちろん故障は除きますが/笑)
BUFFALO WSR-2533DHP ★
アンテナ数 : 内蔵アンテナ × 4本
ビームフォーミング : 有り
有線LAN(Internet) : 1000BASE-T × 1
有線LAN(Hub) : 1000BASE-T × 4
参考価格が高いので購入店舗によってはスタンダードモデルの範囲を超えてしまうかもしれませんが、内蔵アンテナタイプで性能面・機能面でも満足いく機種としてはこちらをおすすめします。
製品公表として謳っている通信速度も非常に速く、なんと言っても4本のアンテナを内蔵しているので多機器での同時接続にも強いのが高く評価できます。電波を遮るような置き方はもちろん避けたいものの、内蔵アンテナタイプは置き場所に困りにくいのも嬉しいです。
スマホアプリやゲストWiFi機能なども便利ですし、部屋が広くなった時はこのルーターを中継機としても活用できます。QoS周りは少し弱いですが、ビームフォーミングも備えていますので普通に通信したい分には充分な性能と機能を備えています。
また、WiFiルーターとしては珍しいカラーバリエーションのゴールドもあるので、お部屋のコーディネイトに合わせてちょっとオシャレ感を出したい人にもちょうど良いのではないでしょうか。
NEC Aterm WG1900HP
アンテナ数 : 内蔵アンテナ × 3本
ビームフォーミング : 有り
有線LAN(Internet) : 1000BASE-T × 1
有線LAN(Hub) : 1000BASE-T × 4
通信の安定性で言えばNEC製のルーターの評価が高いですね。
無線LAN規格、有線LANの速度、通信安定性のための機能、セキュリティ機能など満遍なく充分な能力を持っているので、自宅で快適にWi-Fiを使いたい場合にはこれがいいですね。
USBポートやリモートアクセス、こども安心ネットタイマーなどプラスアルファの機能もあるのが◎。ただ、設定や説明書などが分かりづらい点は否めないので、ある程度コンピューターやITに関する知識がある人向けな製品だと感じます。
エントリモデル
環境目安 : 1~2部屋
利用人数 : 1~2人
速度目安 : 最高300Mbps
セキュリティ : ○
付加機能 : △
「独り暮らしだし、とりあえずWi-Fiが使えればOK」「スマホでネットやオンラインゲームができればいい」という目的であれば、こちらのエントリモデルから試してみるのがいいですね。
BUFFALO WSR-300HP/N
アンテナ数 : 2.4GHz x 2本
ビームフォーミング : 無し
有線LAN(Internet) : 1000BASE-T × 1
有線LAN(Hub) : 1000BASE-T × 3
3000円ちょっとで買えるおすすめのモデルです。ワンルーム想定だけあって、初心者にも優しい機種になっています。
スマホやタブレットで簡単に設定できて、「Dr.Wi-Fi」という専用のスマホアプリも用意されているので、Wi-Fiの設定が初めてという方にも最適です。
IEEE802.11acにはさすがに対応していないですが、LANポートは全てGiga(1Gbps)なので高速インターネットでも使えます。但し、電子レンジに弱い2.4GHz帯なので注意が必要。
ASUSTek RT-AC1200HP
アンテナ数 : 内蔵アンテナ × 2本
ビームフォーミング : 有り
有線LAN(Internet) : 1000BASE-T × 1
有線LAN(Hub) : 100BASE-TX × 4
ASUSTekとしてはエントリモデルの位置付けなのですが、価格帯としては5千円前後ということもありこちらのカテゴリでおすすめさせてもらいます。
こちらも普及している無線LAN規格は全て対応していて、デュアルバンド対応なので、様々な機器を接続することができます。
デュアルWAN機能という特徴的なものがあるのですが、Internet回線を2つまで接続することができます。光回線だと特に夜間不安定になることがありますので、ヘヴィなネットユーザーにはおすすめ機能も備えています。
SEが教えるWi-Fi(無線LAN)ルーターの選び方とおすすめの機種
こういった通信が発生する製品は、実際に自分の利用環境で使って見ないと分からないことが多いのでどうしても悩んでしまいますよね。
価格で選ぶか、速度で選ぶか、機能で選ぶか、悩んでしまうポイントがたくさんあります。
これは個人的な意見になりますが、ITやインターネット関連の技術進歩は非常に速いため、2年後には高速なWi-Fi環境がないと楽しめない(使えない)サービスが出ている可能性があります。
そういうことを考慮すると、将来に渡って快適な通信を利用できるためにちょっと良いWi-Fiルーターを買っておくのが望ましいと思っています。
個体差ももちろんありますが、無線Wi-Fiルーターはそれほど壊れやすいものではないので、長く使えるものの方が得られるメリットは大きいと思いますよ!