日々コース作りに励んでいる職人が増えて来ている「スーパーマリオメーカー」ですが、説明書が電子化されていることもあって、マリオメーカーの基本的な情報を実は知らないということもあるのではないでしょうか。
今回はあらためて基本に立ち返って、「スーパーマリオメーカーの抑えておきたい基本知識」と題して、コース作りやプレイする上で知っておくべき情報をまとめてご紹介します。
コース作り(スタイル編)
ゲームスタイル(スキン)
「スーパーマリオメーカー」では、ゲームスタイルの異なる4つのスキンが用意されています。どれも過去に発売された「スーパーマリオ」シリーズのスタイルを継承したものとなっています。
・スーパーマリオブラザーズ(ファミコン)
・スーパーマリオブラザーズ3(ファミコン)
・スーパーマリオワールド(スーパーファミコン)
・NEWスーパーマリオブラザーズU(Wii U)
スキンによる違い
スキンによる差異は見た目だけではありません。そのスキンによって、独自のアクションだったり、使えるパーツが異なったりとします。ここでは、それぞれの特徴を紹介したいと思います。
スーパーマリオブラザーズ(ファミコン)
初代マリオだけあって、ドット絵の非常にシンプルな画面になっています。しかしそれでいて今でも違和感なく遊べるのが、スーパーマリオブラザーズの凄いところですね。
甲羅を持ち上げたり、ヒップドロップをしたり、壁キックをしたりといったアクションはもちろんできません!その変わり、唯一「キャラマリオ」に変身できるのがこの初代です。ヨッシーが出る代わりに靴マリオにもなれます。
スーパーマリオブラザーズ3(ファミコン)
「木の葉」を取ると「しっぽマリオ」になれるのが当時は話題になりました。マリオメーカーにおけるこのスキンでは、「しっぽマリオ」が使えるのが大きな特徴ですね。また唯一「Pダッシュゲーム」が表示されます。
また、甲羅を持ち運べるようになったのがこの「スーパーマリオブラザーズ3」からです。その操作性も継承していますが、このスキンでは甲羅を持ち運ぶだけが特殊なアクションになりますのでご注意を。(あと、靴マリオはこのスキンでも使えます)
スーパーマリオワールド(スーパーファミコン)
ヨッシーが初登場し、スーパーマリオブラザーズの世界にマップが採用されたのも特徴的でした。この「スーパーマリオワールド」から、マリオのアクションも多彩になりました。甲羅を持ち運ぶに加え、甲羅を上に投げたり、スピンジャンプができるようになります。(甲羅の上投げはこのスキンでしかできません!)
特殊変身はマントマリオです。マントは回転して敵を倒すことができますし、空を飛ぶことができます。この空を飛ぶことを有効利用することで、面白いコースが作れるのではないでしょうか。
NEWスーパーマリオブラザーズU(Wii U)
最も新しいマリオ「NEWスーパーマリオブラザーズU」のスキンも使えます。甲羅の上投げはできないのですが、ヒップドロップもスピンジャンプも壁キックもできるようになります。特殊変身はプロペラマリオですね。
このスキンがもっとも綺麗な画面なので、私は好んでよく使っています。
今作では、この壁キックは「NEWスーパーマリオブラザーズU」でしか出来ないのですが、壁キックを多用しないとクリアできないコースがたくさん出ています。面白いコースが多い反面、壁キックが苦手な方も結構いますので使いすぎには要注意ですね。
ステージ
「スーパーマリオメーカー」では、スキンだけではなく各コースのステージもちゃんと用意されています。それぞれ発売された作品のステージを再現していますので、作ろうとしているコースの仕掛けや構成に応じて、最適なステージを選んでみてください。
- 地上/空中
- 地下
- 水中
- ゴーストハウス
- 飛行船
- 城
コース作り(要素編)
保存可能なコース数
自分でコースを作れることが本作の一番の特徴ですが、保存できるコース数は「120」個となります。これは、Wii Uのユーザ毎に可能な保存数です。
ちなみに、投稿できるコース数については後ほどご説明します。
設定可能なマップ数
「1つのコースでマップは2つまで」作ることができます。メインマップとサブマップと呼びます。このマップ間の移動は、土管を使うことで実現します。
ただ、土管を設置するだけでは2つ目のマップが有効にはなりません。マリオをタッチ&スライドさせて土管の上に持って行ってあげてください。そうすることで、別のマップが作れるようになります。ちなみに2つ目のマップにはゴールは設定できませんのでご注意を。
マップのサイズ
コース作りする際に、薄くマス目のような線が引いてあります。これを1マスとして、最大横24マス×縦27マスが設定可能なマップのサイズになります。
だいたい、横が10画面、縦が2画面分くらいになるでしょうか。ちなみに、横幅は自由に設定可能ですので、すごい短いコースを作ってアップロードすることもできます。
制限時間
パーツアンロックをしていると途中で使えるようになる「制限時間の設定」です。こちらは、“10”~”500″の間で10秒ずつの間隔で設定が可能です。
強制スクロール
飛行船ステージでおなじみの「強制スクロール」ですが、こちらは右方向にのみスクロールを強制させることができます。
速度は3段階で、「カメ」「うさぎ」「チーター」から選べます。
パーツの設置数の上限
パーツは無制限に設置することができません。クッパだらけのコースを作ろうと試みて、出来ずに残念がった人が多数いるのではないかと想像しています(笑)
ちなみに、設置可能な上限数は、パーツの系統ごとに異なります。
パーツ1つ1つで上限数が決まっているのではなく、その系統ごとの合計数が上限になりますのでご注意ください。
パーツ種別 | 個数 |
---|---|
ブロック系 | 2000個 |
地形、土管 | 200個 |
パワーアップアイテム系 | 100個 |
敵・仕掛け系 | 100体(個) |
矢印 | 100個 |
オトアソビ | 300個 |
ドア | 4セット(計8個) |
ワープ土管 | 5セット(計10個) |
クッパ(クッパJr.含む) | 3体 |
マップ | 2つ |
パーツのバリエーション
標準パーツとして全部で60種類用意されています。それらはそのまま使うことはもちろんですが、ペンで選んだ状態で振る(シェイク)ことで、変化するものがあります。
敵キャラでは、シェイクによっては派生キャラになることもあれば、別のキャラになることもあります。できれば全てのパーツを振って、どうなるかを試してみましょう。
また、スキンによって異なるアイテムになるパーツも存在します。「あれ?あのパーツどこに行った・・・?」と思った時は、スキンが変わっていないか確認してみましょう。

オトアソビ
本作でのオリジナル要素である「オトアソビ」(音遊びをカタカナにした?)を配置することができます。これは、「オトアソビ」を通過ポイントやブロックなどに設置することで、音が鳴ったり画面内にエフェクトが付いたりとゲームを賑やかにすることができます。
「オトアソビ」は全部で24種類あります。パーツアンロックをしていく過程でこちらも使えるようになりますが、パッと見ると12種類しか使えないように見えます。しかし、全ての「オトアソビ」はシェイクするともう1パターン出てきます。
こちらで詳しく書いていますので、参考にしてみてください。

コース作り(便利な操作方法)
コース作りをする際に、覚えておくとちょっと便利な操作方法を載せておきます。
スタート地点からのテストプレイ
コース作りをしていると、どんどんコースが奥に進んでいきますよね。そんな時にスタート地点から簡単にテストプレイできる方法があります。
GamePadの「-」ボタンを押す。これだけでOKです。
コピー&ペースト
パーツをたくさん配置していくと、パーツリストを行ったり来たりするのはちょっと面倒です。
そんな時は、「ZL」か「ZR」を押し続けると「コピー&ペーストモード」になります。この時にパーツをペンでタッチし続けると、それと同じパーツが複製されて配置できるようになります。
複数選択モード
コース作りをしていると、「あっ、コースの長さ変えたい」や「もうちょっと位置を上にしたい」って思うことがありますよね。そういうときに、1つ1つパーツを選んで配置を変えるのは非常に面倒です。
そんな時は、「L」か「R」ボタンを押し続けると「複数選択モード」になりますので、タッチ画面にて四角形の枠を作ってあげて、その枠内のパーツをまとめて移動させることができるようになります。
先ほどの「コピー&ペースト」と併用することで、同じパターンを複数作りたいときにも効果を発揮します。
簡単消しゴムモード
画面右側に消しゴムアイコンがありますが、「消しゴムモード」にすると解除するときも消しゴムアイコンを押さないといけないのがちょっと面倒です。
ですので、パーツを消したいときは「ZL」+「L」ボタンを押し続けると簡単に「消しゴムモード」になりますので、活用してみてください。
コース投稿
「いいね」ともらえるメダルの関係
コースを投稿して、他のプレイヤーに遊んでもらえるようになりますが、他のプレイヤーがそのコースを面白いと思ったら「いいね」を押してもらえます。
この「いいね」の数に応じて、『職人メダル』というものがもらえるのですが、このメダルの数によって投稿できるコースの上限が増えていきます。
メダル | いいね数 | 投稿可能なコース数 |
---|---|---|
0個 | ★0 | 10コース |
1個 | ★1 | 10コース |
2個 | ★50 | 20コース |
3個 | ★150 | 30コース |
4個 | ★300 | 40コース |
5個 | ★500 | 50コース |
6個 | ★800 | 60コース |
7個 | ★1300 | 70コース |
8個 | ★2000 | 80コース |
9個 | ★3000 | 90コース |
10個 | ★5000 | 100コース |
投稿から削除した「いいね」のカウント
投稿したコースは、後からタイトルを付け直したいと思ったり、手直ししたいと思いますよね。コピーしたものを投稿し直しても良いのですが、ちゃんと元のコースは削除してアップロードし直したいと思う方もいると思います。
その場合でも、投稿から削除したコースに付けてもらった「いいね」の累計数は減りませんのでご安心ください。
どんどん投稿し直して、「いいね」をたくさん集めて職人メダルをもらいましょう!コース作りは、世界中のプレイヤーの評価によって、どんどん職人としての腕が磨かれていきます。
アイテム(敵キャラ)の応用
被れるメット
「メット」「トゲゾー」は甲羅の状態の時にマリオが被れます。甲羅の状態で上から降らせてあげると、「スポッ」とハマりますよ。
「メット」を被っていると、チビマリオでもブロックを壊せます。「トゲゾー」を被っていると、固いブロックも壊せるようになります。
ちなみにスキンにも依るのですが、「メット」が甲羅状態で落ちている時に、マリオが手に持った後で十字キーの”下”を押すと被れる仕様もあります。
デカブーツ/デカハイヒール
初代と3のスキンで使える「靴クリボー」があります。マリオが中のクリボーを倒して「ブーツ」を履いていると、通常だとダメージを受けてしまう敵の上に乗ってもノーダメージで進むことができます。そして、この「ブーツ」が大きくなった「デカブーツ」だと、ブラックパックンを倒すこともできます。
また、「デカハイヒール」も同様にブラックパックンを倒せますし、空中で下を押すと強力な攻撃ができたりします。
オトアソビを付ける
「オトアソビ」は敵キャラに配置することもできます。敵キャラに付けておくと、その敵キャラが画面内にいる間効果が持続します。BGM的に使いたい時に使ってみましょう。
「世界のコース」編
クリア率と難易度
クリア率は、「遊ばれた回数」と「クリアされた回数」を割った数値になります。
このクリア率で、100人マリオのコースで選ばれる「かんたん」「ふつう」「むずかしい」のどれに分類されるかが変わってきます。やはり初めのうちは「かんたん」「ふつう」でプレイする人が多いと思いますので、いいねを多くもらいたい時はどれくらいのクリア率を目指すのかも意識した方がいいですね。
1UPの扱い
コースをプレイしていると、1UPキノコを取ったり、コインを100枚集めて1UPしたり、敵キャラをたくさん倒して1UPしたり、色々と1UPが増える機会があります。
ただ、プレイ中に1UPしたからといって、そのままマリオの残数が増える訳ではありません。そのコースをクリアした場合に、マリオの残数が増えることになります。そして1コースで増やせる残数は3つまでです。
ちなみに、100機以上マリオの残数を増やすことはできません。
コースにコメントを残す
他の人のコースで、特に人気のあるコースをプレイしていると、画面にコメントが表示されますよね。他のプレイヤーが残したものですが、もちろん自分でもコメントできます。
コメントしたい場合はGamePadの「+」ボタンを押してください。そうするとコメントできるようになります。
他の職人のコース
他の職人が作ったコースをダウンロードしてカスタマイズすることができます。どういう配置をしているのかを知るにはいい勉強になりますよね。
しかし、これをカスタマイズして投稿することはできませんので注意してください。