みなさん毎日コースを作っているようで、日々新しい発想のコースが登場していますね。全自動マリオは、改造マリオの時からたくさん出回っていましたが、キャラマリオを使って原作を再現したり、曲を流したり、計算機にしたりとまだまだたくさんアイデアが出てきそうだなと感じます。
ただ、素直に『スーパーマリオブラザーズ』としてプレイを楽しめる王道タイプのコースも楽しいですよね。私はボス戦をどう盛り上げるかを考えるのが好きなのですが、やはり始めは「いいね」をもらえませんでした。自分が面白いと思っても、初見プレイした人に面白いと思ってもらえないといけないんですよね。
コース作りは積み重ねが大事で、作って投稿して「いいね」や「コメント」をもらえて初めて面白いかどうかの判断基準が作られるのだと思っています。やはり反応をもらえないとどうだったのか判断が付きません。
そして、『スーパーマリオメーカー』では「いいね」を集めないと投稿可能なコース数が増えていきません。そのため、どうやったら「いいね」をもらえるのかを苦心しているプレイヤーの皆さんも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、『スーパーマリオメーカー』の説明書に付いているあまり知られていない「10の心得」をご紹介しつつ、解説を加えていきたいと思います。
説明書『10の心得』の見方
『スーパーマリオメーカー』の説明書は紙では用意されていませんので、GamePadかインターネットで見ることになります。インターネットの方には掲載されていないのですが、GamePadで見るときには実は下記の2つが載っています。
- 10の心得
- コース職人への道
実際の内容はGamePadを操作して見てもらいたいと思いますが、簡単に表示の仕方をご説明します。
説明書を表示する
どちらのモードでも良いのですが、GamePadの右上に「メニューアイコン」があります。ここのアイコンをタッチすると、「MAIN MENU」が表示されますね。
ここの右下、『本に?マークが付いているアイコン』がありますが、これが説明書になります。
説明書が表示されると、インターネットで見られるものとほぼ同じ内容のものが見られるのですが、この画面の左上にある「もくじ」というものをタッチしてください。
そうすると、「もくじ」が一覧で表示されます。こちらを下の方にスライドさせていくと、『おまけ』という項目があり、ここに「10の心得」と「コース職人への道」を見るためのリンクがあります。
実際に書かれている内容はご自身で見てもらうこととして、今回は本文の内容をもとに解説を加えながら説明をしたいと思います。
マリオメーカー:10の心得
01 – やることを1つ決める
コースを作るときに、まず何をしているでしょうか?とりあえず、スキンとステージだけを決めて、気の向くままパーツを設置している方もいるのではないでしょうか。
私もアイデアが思いつかない時はパーツを適当に置きながらインスピレーションを得ようとしますが、やっぱりそのコースの『テーマ』を設定するということは大事です。
特定の敵キャラをたくさん使う、コースのジグザグにしてみる、ジャンプ台で飛び回ってクリアできるようにしよう、など。
そのコースでの『こだわり』にあたる何かを設定してから始めてみましょう。
02 – できるだけ少ないパーツで
初めてコース作りをするときは、全てのパーツが解禁されていません。そのため、徐々に解放されて使えるようになっていくパーツをたくさん設置してみたいと思っちゃいますよね。
あと、『全自動マリオ』のコースをプレイしていると、たくさんギミックが用意されていて賑やかです。そういうのを見ると、どうしてもいろいろなものを設定して楽しくしようと考えるかもしれません。
しかし、そういうコースはかえってゴチャゴチャしてしまって、特徴のないものになってしまいます。そのため、パーツ数を意識しながらコース作りをしてみましょう。
03 – 没頭する
これはもはやコース作りというよりは『ゲームをする時の本質』だと思うのですが、コースを作るときは他のことはしないで没頭しましょう。大事な用事は先に済ませておきましょう。
・・・と冗談のような心得ではありますが(笑)、この心得が伝えたいことを読み解くと、「コース作りは創作活動である。創作活動するにあたっては余計な雑念を捨て去り、イマジネーションすることに没頭せよ」というメッセージが込められているのかなと思います。
まあ作り始めると自然に没頭しちゃうので、あまり気にする必要はないと思います ̄m ̄
04 – 完成させる
コースを作り始めたら、途中で投げ出さずにきちんと最後まで作り上げましょう。そして作り上げたら、自分でちゃんとクリアするということが大事です。
通常コースを作っていると、要所要所ではプレイ確認すると思います。しかし、コース全体を通してプレイしてみると気に入らない点があったり、見落としていたことがあったりします。そのため、プレイを流してみることも時々行いましょう。
ただ、このへんは当たり前のことですよね。この心得の伝えたいメッセージを推測すると、「自分で作って、ちゃんと自分で面白いか判断しなさいね」ということなんだと思います。どうしても自分が作ったコースは愛着が湧くので、評価が甘くなります。そこを厳しめな視点で見てあげると、面白さの水準も高くなりますよ。
05 – ひらめきを大切に
これは意外にもとても大事な内容なのですが、『スーパーマリオメーカー』のコース作りをしていない普段のときに生まれるアイデアについて触れています。
コース作りをしている時は、どうしても目に見えるステージやパーツをどう使うかに意識がいってしまい、もっと大きな視点で考えることができません。そういうのは、普段何気なく過ごしている時だったり、人と会話している時だったりするんですよね。
わたしもかつて曲作りをしていた時は、授業中に窓の外を見ていたらメロディが浮かんだりしていました(笑)アイデアが湧く瞬間というのはいつ何時あるか分かりませんので、そういう時はスマホなどでメモを取っておくと役に立ちますよ。
06 – コースに名前を付ける
名前を付けるとコースに魂が宿るそうです。するとコースが自然としゃべり出す・・・ということはありませんが(笑)、コースに対するテーマ性を明確にするために命名するというのは結構役立ちます。
コース名に「○○大騒ぎ」という名前を付ければ、その大騒ぎ感を演出するにはどうすればよいかを考え始めると思います。
コースをプレイする時に、そのコースのタイトルと内容にギャップがあると「あれ?なんだこれ?」って思いませんかね。また、期待していたものよりもその度合いが低ければ、つまらないと思わせてしまいます。『超難しいコース』と名前が付いていたのに簡単にクリアできたら、いいねはもらえないでしょう。逆もまた然りです。
07 – 感想は具体的に
コース作りをしていると、どうしても行き詰まることがありますよね。「どうやってこれ以上面白くすればいいんだろうか・・・」とか。
そういう時は世界中の職人のコースをプレイするのではないでしょうか。ランキング上位のものはわりと偏るのでおおかたプレイしているとは思いますが、新たにランキングが上がってきているコースも結構あります。そういうのをプレイしているときに、「どこが面白くて評価されているんだろう・・・?」というのを意識して見ると気付きがあります。
逆に100人マリオなどをプレイするときの感想も大事です。「このコースはつまらないなあ。多分○○が□□だからだろうなあ」と批評家ぶって見ると、気付きが得られると思いますよ。
08 – 人に見せる
できれば、リアルな身近な人にプレイしてもらって、感想を言ってもらうのがいいです。家族やお友達、恋人などなど、一緒にゲームできる方がいいです。
実際に遊んでいる人のリアクションってすごい為になるんですよね。ゲームをしていると自分なりの癖みたいなものが出てくるんですが、気付けばそれが当たり前になるんですよ。だから、「これぐらいはクリアできて当然だろ」と思ってパーツを配置しても、一般的なプレイヤーにとっては超難しかったということも有り得ます。
『スーパーマリオメーカー』のプレイヤーは、世界中の老若男女です。上手い人もいれば、下手な人もいます。八方美人でなければいけないというわけではありませんが、できればより多くの人に面白いと思ってもらいたいですよね。そのためにも、実際に遊んでもらうことはコース作りの参考になります。
09 – でも、自分で決める
実際に人に遊んでもらえばダイレクトに意見を言ってもらえます。また、コメント機能でどうだったかを教えてもらうこともあります。また、最近ではゲーム仲間にSNSで遊んでもらって感想を聞くこともできます。
そういった人の意見を取り入れることも大事なのですが、あまり他の人の取り入れすぎると平凡なコースになってしまいます。ですので、人の意見を参考にしつつ、自分自身のポリシーを持ちながらコース作りを決めていくことも大切になります。
矛盾していると思うかもしれませんが、こういうバランス感覚も求められるのが創造なんだと思います。
10 – 猫の手がカワイイ
コース作りをするときに、テレビ画面に手が出てきますよね。あれはGamePadのスティックを押し込むことで変更ができるのですが、猫の手にするととても癒されます。カワイイですよね。
・・・というように最後にボケを持ってきた任天堂さんですが(笑)、ボケつつ奥が深いことを言っています。
「猫の手がなぜカワイイのか」
これには言葉では言い表せない理由が存在します。みんな可愛いとは言うけど、実際になぜ可愛いかと聞くとその理由はわりと曖昧だったりします。
そういう明文化できないところにも、人を惹き付ける何かが存在するんですよね。それを探ることで、多くのマリオフリークの心を掴むための極意にたどり着けるのではないでしょうか。