【レビュー】Switch「ハイカラ流星組レビュー」実際にプレイした感想・評価【世界観・ストーリー】】

2020年9月にオトメイトから発売されたNintendo Switch完全新作「明治活劇 ハイカラ流星組 -成敗しませう、世直し稼業-

原画とキャラクターデザインを「Cendrillon palikA」などでおなじみの清白かりん氏、シナリオを「華ヤカ哉、我ガ一族」などを手掛けた高木亜由美氏が担当ということで、発売前からプロモーション動画などチェックしつつ楽しみにしていました!

筆者も発売日からプレイし始めましたので、この記事では実際にプレイしてみた感想などを述べていこうと思います。

本記事では、極端なネタバレになるイベント絵やセリフは掲載しないように配慮しておりますが、ストーリーの概要や登場人物などを紹介する必要があるためスクリーンショットを掲載しておりますのであらかじめご注意ください。

明治活劇 ハイカラ流星組 -成敗しませう、世直し稼業-

発売日 : 2020/09/24
発売元 : アイディアファクトリー
ジャンル : アドベンチャー
販売方法 : パッケージ/ダウンロード版

本作の舞台は明治時代の帝都。ヒロインは新橋にある長屋で病弱な母との二人暮らし。西洋から伝わってきた「洋服」などの華やかなものたちに憧れつつも、目の前の貧しい生活を懸命に生きています。

そんなある日、謎の差出人から洋服と招待状が届きます。添えられていたのは「これを着て夜会に参加されたし」と書かれた手紙。

夜会は身分の高い者たちが参加する豪華なパーティーで、ヒロインは迷いながらもそこに参加し、そこで謎の男から「お前の父の死の真相が知りたくないか?」と声をかけられます。

ヒロインはその日をきっかけに、自分の父の死にまつわる事実を知り、さらなる真相を追い求め、同じ思いの仲間たちとともに立ち上がります。

 

舞台は新橋・銀座。和と洋が混ざり合いロマンあふれる世界観

ちょうど西洋の文化が日本に入ってきた時代の新橋・銀座が舞台で、洋服(ドレス)や舞踏会などの様子が描かれ、ロマンを感じる世界観の作品となっています。

庶民である主人公が、人力車に初めて乗ったり、洋服を初めて着てみたり、政治家や華族と関わったりと、ちょっとした「シンデレラストーリー」のような雰囲気もあり、ワクワクしながら読み進めてしまいます。

 

ヒロインは、貧しいながらもけなげに生きる16歳の少女

ヒロインは、病の母を支えながら暮らす16歳の少女。貧しいながらも米問屋で仕事を手伝いながらひたむきに頑張って生きています。

仕事中に友達とお茶してしまったりするお気楽な面や、仕事でミスをしたりして嫌味を言われたりするシーンがあるので、天然ヒロインやドジっ子ヒロインが苦手な人には合わないかもしれませんので要注意。

名前変更も可能。イベントスチルや会話ログでは姿がありますが、ボイスはなく普段の会話画面にも顔が出ませんので、プレイヤーがヒロイン視点でゲームに没頭できる仕様となっています。

ヒロインの父は小さいころに事故で亡くなっていると聞かされていましたが、ある日、謎の男に「お前の父を殺した犯人はあいつだ」と教えられ、真実を知るべく、志の同じ仲間たちと「新流星組」という組織で活動します。



セリフや衣装からも感じ取れる明治時代の“ハイカラ”な世界観!

本作の大きな特長として、明治時代の“ハイカラ”な文化が描かれています。

ハイカラ】とは明治時代に西洋風の服装や生活様式をすることを表した流行語。ドレスや紅茶など、外国から入ってきた文化が、本作の中でも数多く描写されています。

洋服だけでなく和服も煌びやかなものも登場し、女性の着物や小物などは可愛くて癒されます。

ヒロインは貧しい庶民ということで、普段は洋服など西洋の文化に触れることはありませんが、作中で出会う人々は洋服を着たり洋風の帽子をかぶったりと、和と洋が織りなす帝都の雰囲気がしっかり伝わってきますね。

セリフは当時を連想させるような漢字の使われ方も多いです。一を壱、二を弐、一人を壱人、言うを謂う、と表記したり。慣れるまでは読みづらいかもしれません。

会話のログはワンタッチで表示でき、見やすくなっています。

当時のことばがたくさん出てきますが、画面上に常時表示されている「辞書」機能から単語の意味を調べられるので、なじみのない単語もしっかりチェックできるようになっています。

 

攻略対象は5人の男性たち

攻略対象は5人。

南郷 久史(CV:榎木淳弥さん)…主人公の勤め先の息子。音楽学校生。
松原 銀之助(CV:伊東健人さん)…主人公のご近所さん。高校の英語講師。
守田 楓花(CV:井口祐一さん)…主人公の親友。歌舞伎役者。
咲村 賢(CV:石川界人さん)…主人公に助けられた。洋服店の店主。
中井 徳治郎(CV:小林親弘さん)…主人公のご近所さん。人力車の車夫。※攻略制限あり

このほかにも、ご近所や仕事先の人など、ボイス付きの登場人物も多くいます。(ヒロインはボイスなし)

中井徳治郎のみ攻略制限がかかっており、他キャラを攻略してからでないと個別ルートを選択できません。

楓花に関しては絵柄も名前も声も女性ですが実はCVは男性声優さん。その秘密についてはネタバレとなるので、是非実際にプレイしてみてください…!

本作は前半が共通ルート、後半がキャラ個別ルートとなっています。途中の選択肢を選ぶことで各キャラの好感度が増減し、各キャラの個別ルートへと分岐します。

制限時間あり】の選択肢もあります。時間切れになると好感度は上がりませんので要注意。

 

“まっぷ”で聞き込み!情報収集するミニゲーム

本作には「まっぷ」というミニゲームイベントが何度か発生します。

地図上の建物をタップすると、そこにいるキャラと会話ができ、「語句」を入手して「聞き込み」するミニストーリーを読むことができます。

該当のキャラとのミニ会話を回収するだけなので難しい操作はありません。回収が終わると本編ストーリーに戻りますが、回収せずまっぷをスキップすることも可能です。

「まっぷ」は夜の時間や、冬になると、画面もそれに合わせて変化しますよ!細かなところまでオシャレですね。



シナリオ分岐・分量・糖度について

本作は攻略対象5人のうち1人が攻略制限がかかっており他キャラを攻略してからでないと解放されません。

1~4章が共通ルート、5~9章が個別ルートとなっています。

エンディングは「歓喜(かんき)エンド」と「(きずな)エンド」の2種あります。いわゆるハッピーエンドとノーマルエンドのようなものでしたが、歓喜エンドの方は好感度を一定まで上げておかないと進めません。

「歓喜エンド」をクリアしてからゲームを新しく最初から読むと、隠しイベントを回収することができますよ。

シナリオ分量は標準的かやや多めかと思います。共通ルートは人によっては10時間前後かかる大ボリューム。個人的には個別ルートが短く感じるほど前半のボリュームが大きいように感じました。ストーリーは、攻略ルートによって各キャラの事情や振る舞いが異なります。

また立ち絵については、ストーリーが夏から冬に季節が移るのでキャラの服装が変化したり、シーンに合わせて和服・洋服・変装衣装などの様々な姿の立ち絵を見ることができます。

年齢制限はCERO:C(15歳以上対象)ということで、スチルではキスシーンまであります。絵柄が綺麗で、明治時代のオシャレな着物や小物など、とってもイラストの満足度が高い作品でした!

 

【注意点】評価が人によって酷評になりそうなゲーム内容。

注意すべき点として、本作にはいくつかプレイヤーを選ぶ内容であると感じる点があります。

まずヒロインの性格。先述のとおり仕事をさぼったりドジを踏んだり、また決断力がなく周りに頼っている様子が見られます。ですので、ドジっ子ヒロインや優柔不断ヒロインが苦手という人には本作はあまりオススメとは言えないです。

また、共通ルートが長く、肝心の「流星組」について明らかになるまでが長く、恋愛もなかなか進まないので、前半のボリュームに圧倒されてしまったりじれったく思うプレイヤーもいるかもしれません。

公式のPVやサイトなどで宣伝されているイメージから【新流星組として活躍するヒロイン】の姿を想像しやすいように思いますが、実際はシナリオ前半で日常生活シーンが多く、闇の組織で世直ししていく爽快感はあまりないので注意。しかも主人公自身は周りに助けられたりするポジションが多いので、読んでいてハラハラするキャラクターであるといえます。

シナリオには極端なしんどいシーンや伏線回収などはあまりないので、シナリオの重厚感を求めている方にはオススメできません。和風の乙女ゲームをのんびり楽しみたい方向け。

 

と、以上厳しいことも書いてしまいましたが、絵柄やUIがものすごく良いですし私個人としては非常に楽しめた作品でした!

極端なドロドロやしんどいシーンもなく、明治時代の情緒と初恋のヤキモキする気持ちを味わえる楽しみがあります。そしてシナリオボリュームがしっかりあるので長く楽しめる作品です。

同じ作家さんの『華ヤカ哉、我ガ一族』が好きな方は本作にもハマると思います。この時代の世界観が好きなら、是非プレイしてみてください!

本作は人によって好みがわかれる作品ではありますが、絵柄・声優さん・時代設定などが好きそうであれば、まずはプレイしてみてほしい作品です!



まとめ:本作は明治のハイカラな世界観と初恋の物語。

シナリオ全体としては、ヒロインの父の死の謎を追いながら「ハイカラ流星組」という組織で活動しつつ、恋愛もはぐくんでいくストーリーとなっています。

「聞き込み」というミニゲームは、街の人に話しかけて語句を回収しつつストーリーを進めていくものですので、難しい操作はありません。

仲間たちと謎の組織で活動していくとはいえ、あまり殺伐とした雰囲気でなく平凡な日常シーンが多いので、比較的カジュアルに読める作品という印象でした。

恋愛描写については時代背景もあるのであまりラブラブイチャイチャという恋愛をすることはありませんが、身分の違いや切ない別れなどもあり、甘酸っぱい初恋ストーリーが描かれています。

伏線や抑揚は少なめで、真相を知ったあとの衝撃などもそこまでないので、シナリオの深みを求めている人にはあまりオススメしませんが、まったり長く楽しめるタイトルだと思います。

なんといっても日本に西洋の文化が入ってきたこの時代は、服装や文化がオシャレ!お金持ちの服装や家の中も煌びやかですし、スチルも美麗で、設定画面やログなども和風で可愛らしく、全体的にオシャレですね。

和風乙女ゲームが好きな人、明治・大正の文化が好きな人、また、あまりエログロが得意ではない人にもオススメのゲームです!

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