【PS4】まさに神ゲー!戦国×妖怪×死にゲー「仁王2」製品版レビュー【評価・感想】

PR (この記事にはアフェリエイト広告を含む場合があります)

仁王2 タイトル画面

第1作目となる「仁王」は制作発表から発売まで様々な紆余曲折を経て、実に12年以上と非常に長い年月が掛かりました。そのかいもあり、日本というよりは海外で大ヒットし全世界累計出荷本数が300万本を突破しています。

そんな今やコーエーテクモゲームスの代表作にもなった「仁王」ですが、続編である「仁王2」は前作からわずか3年での発売となりました(比較するとわずか/笑)

戦国時代を舞台にした死にゲー“という基本コンセプトはそのままに、新要素を引っ提げてゲーム全体が大きくパワーアップした「仁王2」を実際にプレイした感想を踏まえてご紹介させてもらいます!

本レビューは発売初日にプレイした感想・印象をもとに評価していますので、プレイ次第によっては本記事記載の内容が変わることもあります。その点をあらかじめご了承の上、お読みいただけますと幸いです。また、ストーリーのネタバレに関する記載は極力排除するよう心掛けておりますが、ゲームの世界観やストーリーの概要などには触れております

「仁王2」ゲーム紹介

発売日 : 2020/03/12
発売元 : コーエーテクモゲームス
ジャンル : ダーク戦国アクションRPG
販売方法 : パッケージ/ダウンロード版
PS Store: 平均4.81390+952件(2020/04/02 15:00時点)
Amazon : 3.6326件(2020/04/02 15:00時点)

仁王2 フィールド移動中

本作のコンセプトは「戦国×妖怪×死にゲー

前作同様に”戦国”と”死にゲー”という要素はそのままですしもともと”妖怪”も登場していましたが、今作ではより一層”妖怪”の要素が前面に押し出されています

詳細は後ほどご説明しますが、本作の舞台となるのは日本の1555年。人と妖怪のあいだに生まれた主人公と藤吉郎による戦国中期の史実ベースの物語となっています。

プレイヤーは様々な武器の中から好きな武器を2つ携え、道の行く手を阻む妖怪や兵士たちと死闘を繰り広げていくアクションRPGです。

仁王2 落命

“死にゲー”を知らない方のために説明させて頂くと、死んでも死んでも何度も諦めずに挑戦して先に進んでいくゲームの総称だと思って頂ければと思います。

ファミコン時代から”死にゲー”自体はありましたが、死にゲーアクションRPGとしての金字塔的存在と言えばやはりフロムソフトウェアの「Deamons Souls(デモンズソウル)」ではないでしょうか。

コーエーテクモ自体が公式に謳っているわけではありませんが、フロムソフトウェアの「ダークソウル」シリーズや「Bloodborne」を意識して作られていることは間違いないでしょう(前作でもディレクターがそのように言及していたようです)

本作もそれらと同様に、ザコ敵でも油断してればあっさり殺されるし、道を踏み外せば崖から落ちたり溺れて死んだり、そういうことが頻繁に起こりうるゲームとなっています。そのため、ゲーム中級・上級者向けのタイトルとも言えます。

仁王2 妖怪化

さらに本作では「妖怪」要素が大幅にパワーアップし、これが仁王としての独自性に繋がっています。

敵として登場する妖怪の種類も増えただけでなく、主人公自身が”妖怪化“することができるようになりました。

妖怪化することで一定時間ダメージを受けることがなく(攻撃を受けると妖怪化時間が減る)、妖怪時にしか発動できない技を使ってゴリゴリ敵を攻撃することが可能になります。

これによって戦い方の幅が広がり、それが敵(主にボス)の攻撃方法の多様化にも繋がったと感じました。ただその分操作方法がより複雑化したので、アクションゲームとしての難易度も上がっています。

仁王2 キャラクリエイト

前作ではキャラ固定だった主人公ですが、本作では自由にキャラクタークリエイトをすることが可能になっています。しかも男性・女性どちらでも設定が可能。

その上、設定できる項目がめちゃくちゃ細かく、髪形1つとっても全体の髪形だけでなく前髪だけアレンジしたり、髪色もメッシュにしたりととにかくいじれる項目が多いです!

かつて、ここまで美形に作り込めるゲームはあったでしょうか。用意されているテンプレートだけでも充分満足できちゃうレベルでした(真っ白な顔とかもあったり/笑)

しかもゲーム途中で性別含めて自由に外見を変更することができるのも嬉しいです!あとで変えたいと思うことがよくあるのがゲームの常なので、非常にありがたい要素だと感じました。

仁王2 武器メニュー

これは前作から引き続きになりますが、「仁王2」でもハクスラ要素が多分に盛り込まれていることも特徴です。敵を倒すことで入手できる武器や防具には、同じ名前のものでも性能や特殊効果が異なります。

より強い武器・防具を求めて、同じミッションだろうと何度も何度も挑みたいと思える面白さがこのハクスラ要素にはあります。

武具にはそれぞれレアリティがあり、「白色<黄色(名物)<水色(大名物)<無皿木色(最大名物)<???」となっているそうです。

大量に武具が手に入るので要らないものの処分は相変わらず面倒ですが(奉納や分解など)、レア度が高い武具や特殊効果が素晴らしいものを入手できたときの喜びはやはりひとしおです!


▲目次へ戻る

ストーリー概要

仁王2 藤吉郎(竹中直人)

舞台となるのは1555年日本の戦国時代中期

史実における藤吉郎(後の豊臣秀吉)と主人公の2人を軸に物語は進行していきます。“秀”を名乗る主人公と藤吉郎の2人で一人の”秀吉”としての物語です。

見て分かるとおり、藤吉郎のモデル及びボイスは俳優の竹中直人さんが担当されています。大河ドラマなどで藤吉郎を演じているだけあって、これ以上の配役はないでしょう!

そのほか、織田信長や明智光秀、浅井長政や今川義元などもはや知らない人はいないであろう有名武将も多数登場します。

戦いの舞台となる地としても、桶狭間やたたら場、山岳霊場や金ヶ崎などの登場します。

仁王2 無明(波瑠)

その他にも、オリジナルキャラクターとして「無明」という女性が登場しますが、こちらは女優の波瑠さんがモデル及びボイスを担当されています。

キャラクリエイトの緻密さによる恩恵なのか、ご本人の美しさがそのままゲーム内で収まっているような印象を受けるほど凄いです!

本編だけではなく大型DLCの追加も予定されていて、本作発売時点では3回もの大型DLCが発表されています。

開発者インタビューによると、妖怪の秘密に迫ったものや本編では描いていない横軸のストーリーが描かれる予定とのことです。

ちなみにストーリーに連続性はありませんので、前作未プレイの方でも本作からプレイして問題ありません!(むしろ本作からプレイした方が楽しめると思います)

前作からの新要素・追加要素

仁王2 武器選択

▼前作からの新要素・追加要素

  • 妖怪化(妖怪技含む)要素の追加
  • 新武器「手斧」「薙刀鎌」が追加され近接武器が9種類に
  • 最大3人までのオンライン協力プレイに対応
  • キャラクタークリエイト機能の追加
  • ボス妖怪が生み出す空間「常闇」の追加
  • 武器ごとのスキル獲得がスキルツリー形式に変更
  • 道中に佇む妖怪「すねこすり」が追加(妖力を回復する) など

本作で登場するメインとなる近接武器は、「刀・二刀・槍・斧・鎖鎌・大太刀・旋棍・手斧・薙刀鎌」の9種類となります。

ここに遠距離武器となる「弓・銃・大筒」の3つが加わります。

同じ武器を使い続ければ愛着度が増えて特殊効果が強化されたり、武器種ごとにスキル値がありさまざまなスキルに振り分けることが可能です。

仁王2 スキルツリー

本作ではそのスキル獲得が”スキルツリー方式“に変わりました。このようにツリー状に分かれており、線が繋がった先のスキルを解放することができるようになります。

さまざまな武器を自由に扱えるようになってもよいですが、スキル値は武器を扱うことで増えていく要素なのでなるべく武器種は絞ったほうがよいと私は考えます。

仁王は構えだけでも上段・中段・下段・納刀状態と複数あるため、その使い分けだけでも複雑です。

そういう意味でも、どんな武器での戦い方が自分にフィットしているのかをゲーム序盤で見極めることをおすすめします。

仁王2 常闇

また、ボス妖怪の中には「常闇」を発生させる能力を持つものがいます。

戦闘エリア全体に彼岸花が瞬時に咲いて散り、付近一帯が闇に包まれた異界と化します。

すると「気力ゲージの回復速度が大幅に低下」するため、攻撃や回数の頻度が下げざるを得なくなります。その代わり妖力ゲージは溜まりやすくなるので、妖怪技を駆使する必要があるというわけです。

ちなみにこの常闇エリアは通常マップ内にも点在していたりするので、マップ攻略時にはその時その時の動き方が求められます。


▲目次へ戻る

【総評】「仁王2」をプレイした感想

仁王2 ボス戦

一言で言わせてもらうと、”神ゲー“でしょう!

あまり私自身レビューの中で”神ゲー”という表現を使うことは少ないのですが、「仁王2」を10時間ほどプレイした段階では”神ゲー”という表現しか見つかりませんでした。

とにかく次から次へとゲームをプレイしてしまう中毒性がありました。しかも、先へ進めるのではなくクリアしたミッションを何度もプレイしてしまうという、アクションゲームとしての根幹そのものを楽しんでいる自分がいました。

仁王2 マッチング待機画面

ダークソウルもそうだったのですが、おどろおどろしい雰囲気のあるゲームって1人だとどうしても怖いですよね。でも、そういった恐怖心も協力プレイによって簡単に払拭できます。周回プレイにしたって協力プレイなら楽しくできます。

かと言って油断するとあっという間に死んでしまうので気が抜けません。このゲームバランスが非常に心地よいと感じました!

もちろん、協力プレイはしたくない・助っ人もいらないという人はそういう王道の遊び方もできるわけです。

ゲームそのものの難易度は一定だけど、プレイスタイルで調整が可能になるというのは非常に優れたゲームシステムだと思いました。

仁王2 ミッション選択

個人的な印象ですが、難易度を含めたゲームバランスやマップ・建物などの構造、他のプレイヤーとの協力などあらゆる点で前作から大幅にパワーアップしたと感じました。

これは邪推でしかありませんが、フロムソフトウェアが昨年リリースした「SEKIRO」が本作にいい影響を与えたのではないかとも思いました。良きライバルによって磨かれたとでも言えばよいでしょうか。

2019年は「SEKIRO」が栄えあるゲームオブザイヤーを獲得しましたが、2020年は「仁王2」がゲームオブザイヤーを取ってもおかしくない仕上がりになっていると感じました。

お世辞抜きでそれくらい面白いゲームになっています!

難易度は高いのでアクションゲームが苦手な方には残念ながらおすすめしにくいですが、そうでなければ多くのプレイヤーにぜひ遊んでもらいたいタイトルです。


PS4(プレステ4)
この記事を書いた人
もぐ

5歳からファミコンを始めて今では立派なおっさんゲーマー。元システムエンジニアで、システム開発にも関わっています(お問い合せはこちらまで)

もぐをフォローする

関連記事

時機到来(じきとうらい)
タイトルとURLをコピーしました