セガゲームスの看板タイトルとも言える「龍が如く」シリーズですが、第6作目にてずっと主人公を務めてきた”桐生一馬”の物語が完結しました。
長年愛されてきたキャラクターなだけに落胆するファンも多く、私もそれに漏れず大きな衝撃を受けたのを覚えています。
そんな桐生一馬の伝説が終幕し、新たな主人公・新たな舞台・新たなゲームシステムを引っ提げた最新作として「龍が如く7 光と闇の行方」が2020年1月26日に発売されましたので、初日にプレイして感じた感想・評価・良い点・気になった点などをご紹介したいと思います!
龍が如く7 光と闇の行方
発売元 : セガゲームス
ジャンル : ドラマティックRPG
PS Store: (4.5) 645件(2020/04/02 15:00時点)
Amazon : (4.3) 1,450件(2020/04/02 15:00時点)
本作の主人公は「春日一番(かすがいちばん)」と言う特徴的な名の男(ちなみに髪形は色々とあって最終的にモジャモジャに)
スマホゲームとなる「龍が如く ONLINE」をプレイしたことがある方はお気づきかもしれませんが、スマホ版と同一人物です。
プレイしてみて分かりましたが、前日譚にあたる生い立ちなどはスマホ版のものと同じになっています。ただ、スマホ版と本作は並行したストーリーでパラレルワールドのように別の展開を見せていきます。
当然ながらゲーム性や舞台は全く別物なので、世界観や設定は同じだけど異なるストーリー展開と考えてもらうのが良さそうです。
全体的な感想
- 1作目~6作目までの主人公であった「桐生一馬」から新たな主人公「春日一番」へとバトンタッチした第1作目
- バトル部分が従来のアクション形式からRPGのコマンド形式に刷新されている
- メインとなる舞台の横浜・伊勢佐木異人町は神室町の3倍以上の規模に加え、神室町も蒼天堀も登場と過去最大のマップ規模
- グラフィックのクオリティも演出の見せ方も過去最高レベル
- メインゲストとして、俳優の中井貴一氏・堤真一氏・安田顕氏が出演していて物語に非常にマッチしている
- ストーリーは安定の面白さ(従来通り多少ぶっとんでますが)
- 相変わらずムービーが多い
- パチンコの代わりにパチスロが登場、人気の機種「アナザーゴッドハーデス」等も遊戯可能
やり込み要素を含めると100時間
桐生一馬と言えば芯が強く情に厚い不器用で寡黙な男でしたが、この春日一番という男も芯が強く情に厚く不器用な男という点は共通しています。
ただ桐生一馬と大きく違うところは”やたらと陽気なところ“です。生い立ちの悲惨さで言えばこの男もかなりのものがありますが、非常に明るい性格でよく喋ります。
ドラクエをプレイして育ったことを公言していることから、ドラゴンクエスト感溢れるセリフや演出が随所に見られるのが衝撃でした(本作はセガのゲームですが、堀井雄二氏およびスクウェア・エニックスの許可を取っているそうです)
主人公のあまりの温度差にシリーズファンにとってはなかなか受け入れがたい面もあるかもしれませんが、私個人としては意外とすんなりこの男を好きになれました!
「龍が如く7」の良かった点
良かった点
- リアルタイムRPGバトルの完成度が非常に高い
- ストーリーの奥深さは神ゲーと呼べるほど(※途中の感想)
- イベントシーンなど演出が過去一で凝っている(ボイスも従来より多め)
- パロディ感、ユーモア感が今までの龍が如くとは一線を画すほど多く盛り込まれている
- ミニゲームを含め、やり込み要素がめちゃくちゃ多い
龍が如くと言えば喧嘩バトルらしくアクションゲームであるのも特徴の一つでしたが、本作からバトルシステムがガラッと変わってコマンドRPGバトルに変わっています。
初めこのことを知ったときは「えっ、アクションも龍が如くの良さだったんじゃないの!?」と非常にビックリしました。それと同時に不安も感じました…。
しかし、実際にプレイしてみるとその不安は杞憂に終わりました!
バトルへの切り替えも早くてコマンドの選択も洗練されており、各キャラクターの行動も素早く行われるためにテンポ良い喧嘩バトルを体感することができました。
これならアクションゲームが苦手で敬遠していた人でも充分遊びやすくなったと思います!
各キャラクターやジョブごとに用意されている「極み技」も多種多様で、中にはユーモア溢れるものもあったりして私は面白いと感じました。
特にホームレスのナンバが使っていた極み技「ハトの強襲」は、初めて見たときに思わず笑ってしまいました。敵に豆撒いて鳩を攻撃させてしまうセンスが素晴らしい!
こういうくだらない攻撃方法をしているのを見て、スーパーファミコンにあった名作(迷作?)ギャグRPG「摩訶摩訶(まかまか)」を思い出してしまいました。
ちなみにこの攻撃はさらにパワーアップして「ハトの大急襲」として鳩の数が増えたりするのがまた面白かったです。
さらに、本作の新要素として「デリバリーヘルプ」というものが用意されています。
これは春日がお金を払って助っ人を召喚する能力なのですが、「こいつに決めた!」と言いながらスマホのボタンを押すあたりのパロディ感が笑えました。
しかも召喚可能な助っ人はどれもこれも癖があるキャラばかりな上に、過去作に登場したあんな人やこんな人もデリバリーヘルプとして登場するようです!
というか、「デリバリーヘルプ」ってネーミング自体がもう大人のゲーム感出しまくりですよね…(笑)
マップの規模も過去最大と言ってもよいレベルだと思います!
今回メインとなる舞台は横浜・伊勢佐木異人町となりますが、神室町の3倍以上の広さがあるとされています。
また、過去作のメインとなる東京・神室町が序盤の舞台になっていますし、大阪・蒼天堀も登場します。
SNS上では横浜の再現度が高いという声も多く見かけます!
あぁ~…!
龍が如く7の横浜の再現度ほんと好き…この山下公園からコスモクロックとか赤レンガ倉庫とかランドマークタワーとか視認できるのたまらん… pic.twitter.com/aDpJsS4iZD
— ひやぞーチャンネル登録4万人突破 (@_hyz) September 12, 2019
龍が如くの中の横浜の再現度がぱねぇわ!
これは買うわ! pic.twitter.com/9D1ja0fBW8— のり塩@ (@saltseaweed0515) January 10, 2020
龍が如くシリーズと言えばお馴染みの「ミニゲーム」などのやり込み要素ですが、こちらは従来通り豊富に用意されています!
- ハローワークで転職する「ジョブチェンジ」
- 横浜の街を舞台にしたレースゲーム「ドラゴンカート」
- 襲い来る睡魔と戦う「名画座」
- 現役稼働中の実機も収録されている「パチスロ」
- 人間的な魅力を高めることで物語に広がるが出る「人間力」
- サバイバル感広い、バイトクエスト、会社経営といったさまざまな「お金の稼ぎ方」
- 街にいる危険な人間たちのデータを収集する「スジモン図鑑」
- 蒼天堀バトルアリーナやダンジョンなど
- ゴルフ、麻雀、将棋などのミニゲームも収録
特にSNS上を見るとよく注目されているのが「パチスロ」ではないでしょうか。
基本的に龍が如くで登場するのはパチンコがメインでしたが、本作ではすべてパチスロとなっています。
セガサミーのことを考えるとサミーのスロット台ばかりになるかと思いきや、ユニバーサルの人気台も登場します!
▼登場機種
- パチスロ蒼天の拳 朋友
- パチスロ猛獣王 王者の咆哮
- アナザーゴッドハーデス-奪われたZEUSver.-
- ミリオンゴッド-神々の凱旋-
ちょっと調べてみたのですが、サミーとユニバーサルエンターテインメントは合弁会社を作っていて協業関係にあるようですね。なるほど、納得です。
ただ、ゲーム序盤はあまりにお金がないこともあって、1000円分(メダル50枚)しか回すことができませんでした。
当然そんな投資金額じゃ当たるわけないので、ハーデスを打つなら現実世界と同様に少なくとも10万円くらいは軍資金として用意しておかないといけないのかもしれません(笑)
「龍が如く7」をプレイして気になった点
気になった点
- ムービーやイベントシーンが多過ぎて操作する時間が短い
- お金を稼ぐのが過去作よりも大変
これは比較的ゲーム序盤だけの現象なのかもしれないですが、5時間くらいプレイしたうちの6~7割ぐらいはムービーかイベント・会話を見ているだけだった気がします。
ムービーやらイベントやらが多いのは龍が如くシリーズであればお馴染みではあるものの、本作はシリーズの中でも特にその傾向が強い印象を受けました。
ストーリーやシナリオ自体はめちゃくちゃ面白いので私は退屈せずに済みましたが、せっかくRPGにしたのですから育成要素とのバランスをもうちょっと取っても良いのではないかと感じました。
操作する時間が短いことで不満に感じるプレイヤーもいると思ったので、気になる点として挙げさせてもらいます。
また、従来はバトルを繰り返すことでガンガンお金を入手することができた気がするのですが、本作ではバトルに勝利しても少額のお金しか獲得できません(ゲーム序盤だと数十円~数百円)
自販機の下を漁っても、空き缶を集めても入手できる金額はたかが知れているので、序盤はお金の無さに苦労することでしょう。
アクションゲームの時は操作が上手ければ敵の攻撃に当たらないで済みましたが、本作はコマンドRPGなので絶対に攻撃は受けてしまいます。そのため、回復アイテムを多く持っておく必要があります。
そういう意味でお金は過去作以上に重要な要素となっていますので、ちょっとこの辺の厳しすぎるように感じました(ゲーム序盤特有の問題なら良いですが)
他のプレイヤーの評価・声
ポジティブな意見
龍が如く7 光と闇の行方中盤までプレイしての感想
・物語はさすが龍が如く!ってかんじ!
・戦闘は雑魚戦でも逃げれないからそこが残念かな
・MAPがとんでもなく広い!
・ボリュームはかなりありそうです
・大塚明夫ボイスがかなり聴ける!
全体的な点数は90点!
ぜひプレイしてみてください pic.twitter.com/qb1fBtCsy7— sola(横浜・伊勢佐木滞在中) (@solasenna) January 16, 2020
龍が如く7感想
・実写じゃん
・死亡フラグ『北京ダック』
・一番の過去回想もツラいけど、それを上回る荒川親子の壮絶回想
・大晦日キャバ事件。若ァ…
・少しでも元気な若が見れて良かった(唯一の良いところ)
・2001年の元旦。なんだか悪い予感がするのう←今ココ— グラ (@iavai) January 16, 2020
龍が如く7の今のところの感想
ストーリーがおもしろい
キャラも良い(おやっさんの迫真のロッカー殴りのところ好き)RPG部分は雑魚戦は気にならないけどホス戦はアクションの方が緊張感あって楽しかった
雑魚戦で手に入るお金が10~100円代でお金が稼ぎづらい、桐生さん並にお金もらってほしい— ムームー (@hidarikamona) January 16, 2020
龍が如く7感想。現在2章。前はアクションゲーだったけど、今作はRPGゲー。戦闘中はいろいろボタン押すことがあるのでそこまで退屈ではない。シナリオ的にまだスタートライン立ってないので自由度は少ない、ミニゲームは多め、だけど利点がよくわからない。ストーリーは面白い。主人公も好感もてる
— RED (@herof97) January 16, 2020
龍が如く7体験版プレイした感想
バトルの爽快感は無くなったけど
これはこれで楽しめる
龍が如くシリーズ続編と考えずプレイする分には大満足
3人のおっさんが無邪気で可愛い(ココ重要)— Lily Durandal鯖 (@mitarasi1213) January 16, 2020
龍が如く7 を買いました!
ネタバレ無しの感想ですが
*戦闘システムがRPGになった事で 散々叩かれてた今作だったけど プレイしてみると特に違和感ないです!*ストーリーも安定で面白い!
*桐生一馬から新主人公になった春日一番の印象は……良いキャラ!熱い!好き!!
現場からは以上です。 pic.twitter.com/mgdEGICGqe
— 酒樽.*✿ (@zippo_yato) January 16, 2020
ネガティブな意見
龍が如く7の10章時点の感想としては、ストーリーは面白いけどRPGとしてはいろいろ不満があるみたいな感じ。
いつもメインシナリオだけ一気にやって、クリアしてからサブとかじっくりやってたんだけど、ボスが厳しくなってきたから今回は厳しそうな気がしてるw— 蒼依 悠和@龍7プレイ中 (@AO_i_RUKA) January 16, 2020
龍が如く7体験版プレイした感想
バトルの爽快感は無くなったけど
これはこれで楽しめる
龍が如くシリーズ続編と考えずプレイする分には大満足
3人のおっさんが無邪気で可愛い(ココ重要)— Lily Durandal鯖 (@mitarasi1213) January 16, 2020
龍が如く7よ
なぜお前はターン制なんかになっちまったんだ
龍が如くの楽しさ半減じゃないか
(個人の感想です)— もち (@ddds15gp) January 15, 2020
龍が如く7いよいよ発売か…今までの龍が如くを愛してきた身としては、戦闘が今まで通りになったり評判がすごく良くない限りは買わないかなぁ…
桐生さんと真島さん出るのすっごく気になるけど…なんだかかえって雑に扱われてるようで辛いので😢
とりあえずプレイした人の感想を待ちます〜— ちも (@56chimo56) January 14, 2020
「龍が如く7 光と闇の行方」の総評・まとめ
「龍が如く7」というRPGのポテンシャルについてはまだ未知数な部分はあるものの、新章として大きな変更点が盛りだくさんにも関わらず非常に完成度の高い新しい龍が如くになっていると感じました!
特に春日一番という男の魅力を感じることができたのは個人的には大きかったです。新たな龍が如くの物語を引っ張っていく漢としてのポテンシャルを感じることができました。
神ゲーと称される声もちらほら聞こえてきますので、本記事が購入しようか悩んでいる方の参考になれば幸いです。