いくら自分が安全運転を心がけていても、道路を走っているといつ起きるか分からないのが交通事故です。
私もそんな思いから早く設置しなきゃしなきゃと思っていたのですが、「自分で設置するのは難しそう…」という思いこみから腰が重い状態が続いていました。
今回、世界的にも評価の高い「PAPAGO!GoSafe D11」というドライブレコーダーのサンプル品を提供頂きましたので、自分で設置して実際に約2か月使用してみました!
この製品の特長や気付いた点などをレビュー形式でご紹介させてもらいます。
あくまで本製品を使用した一利用者としての個人的な感想・レビューとなり、本記事に記載の内容を保証するものではなく、記載内容をもとに生じた問題・トラブルなどの責任は負いませんことをあらかじめご了承ください。
PAPAGOのドライブレコーダーラインナップ
PAPAGO!は台湾のメーカーで、2016年度には年間販売台数が100万台を超えた海外では人気のドライブレコーダーメーカーだそうです。
日本ではあまり馴染みの少ないブランドではありますが、日本向けにも多数のドライブレコーダーを販売しており、ECサイト・比較サイトなどでも高い評価を受けています。
価格帯 | 機種名 | カメラ性能 | 特徴 | 発売日 |
---|---|---|---|---|
ハイエンド | GoSafe S36GS1 (GSS36GS1-32G) | イメージセンサー 200万画素 | SONY Exmorセンサー 前後2カメラ | 2018/7/2 |
GoSafe S36G (GSS36G-32G) | イメージセンサー 200万画素 | SONY Exmorセンサー | 2018/6/27 | |
ミドルレンジ | GoSafe 34G (GS34G-32G) | 総画素数 400万画素 | WQHD画質 GPS内蔵 | 2017/12/11 |
GoSafe 30G (GS30G-32G) | 総画素数 400万画素 | フルHD画質 GPS内蔵 | 2017/1/13 | |
GoSafe 268 (GS268-16G) | 総画素数 200万画素 | ソニーCMOSセンサー ルームミラー型 | 2016/7/26 | |
GoSafe 372V2 (GS372V2-16G) | 総画素数 350万画素 | フルHD画質 ルームミラー型 | 2017/4/20 | |
GoSafe D11GPS (GS-D11-GPS16) | 総画素数 300万画素 | フルHD画質 GPSユニット付属 | 2017/5/1 | |
エントリー モデル | GoSafe D11 (GS-D11-16G) | 総画素数 300万画素 | フルHD画質 | 2017/4/27 |
GoSafe 130 (GS130-16G) | 総画素数 300万画素 | フルHD画質 | 2016/10/28 |
PAPAGO! GoSafe D11GPSの特徴
本製品は、(GPS無しモデルの場合)実勢価格1万円を切る価格で購入できるエントリーモデル的な位置付けになっています。
以下、製品紹介ページに記載の内容をもとに特徴をご紹介します。
- ステルス偵察機のような多面体ダイヤモンドカットデザインを採用
- 個性的な存在でありながらも300万画素で鮮明な映像を記録
- 300万画素CMOSセンサー&フルHD高画質映像
- LED信号機対応
- HDR機能(ハイダイナミックレンジ)
- F2.0 広角142°(水平119°/垂直67°)&オールガラスレンズ
- 衝撃を検知するGセンサー
- エアフロー設計で夏場対策済み
「価格.com プロダクトアワード2017」にて、カー用品部門→ドライブレコーダーの銅賞を獲得されています。
PAPAGO! GoSafe D11GPSのスペック
ブランド名 | パパゴ(Papago!) |
---|---|
製品型番 | GS-D11-16G / GS-D11-16GPS |
レンズ | F2.0 142°超広角レンズ (水平119°垂直67°) |
モニター | 2.0インチTFTモニター |
加速度センサー | Gセンサー内蔵 |
GPS | 対応(なし/ありモデル別) |
対応メモリーカード | Class10、8GB以上 MicroSDHCカード (最大64GBまで対応) |
録画ファイル形式 | 1920×1080 p30 FHC /.MOV 1280×720 p60 HD /.MOV 1280×720 p30 HD /.MOV 640×480 p30 VGA /.MOV |
TV出力 | 3.5mmミニピンジャック OMTPタイプのコネクタを持つケーブル |
音声録音 | ON/OFF |
電源電圧 | 12/24V → 5V/1.5A |
動作温度 | 0~60℃ |
保管温度 | -20~70℃ |
本体寸法 | L56 x W56 x H30mm |
本体重量 | 約45g |
発売日 | 2017年4月 |
本製品はGPSに対応していますが、GPSユニット無しのモデルが「GS-D11-16G」、GPSユニット付属のモデルが「GS-D11-16GPS」と2製品あります。
GPS有りだとちょっと価格が高くなっています。
3つの撮影機能
エンジンのON/OFFと連動し、記録を開始/終了メモリーカードがいっぱいになると古いデータを上書きします。
▼衝撃録画
衝撃を検知した時、自動的に映像を保存。常時録画で上書きされない緊急録画フォルダへ保存
▼手動録画
録画ボタンを押して残したい映像を保存
あまりに容量の小さいSDカードを使っていない限りは、基本的に常時録画しっぱなしなので問題はないと思います。
とは言え、事故映像などの消えては困る重要データがある際は早めにパソコンなどに保存した方が良いでしょう。
GoSafe D11GPSの実装機能
- 動体検知監視機能&タイムラプス機能(スマート常時直結電源コードによる電源供給が必要)
- 速度制限標識警告
- 出発遅延警告
- ライト点灯忘れ警告
- ドライバー疲労警告
- 速度超過警告(GPSアンテナ接続時のみ)
- 露出値の自由調整
参考記録時間
本製品は64GBまでのmicroSDカードに対応しています。
メモリーカード容量 | フルHD 1080p 30fps | HD 720p 30fps |
---|---|---|
8GB | 約1時間20分 | 約2時間25分 |
16GB | 約2時間45分 | 約4時間50分 |
32GB | 約5時間30分 | 約9時間50分 |
64GB | 約11時間 | 約19時間40分 |
製品仕様にはmicroSDHCカードしか記載がありませんが、microSDXCの64GBにも対応していることを代理店の方に確認しました。実際に使用してみても問題ありませんでした。
映像はなるべく解像度が高く鮮明な方が証拠としても有効だと思いますので、個人的には“フルHD 1080p 30fps”品質でどのくらいの時間残せるかを基準にメモリカードを選んだ方がいいと思います!
GoSafe D11GPSの外観・取り付けイメージ
それでは、製品に同梱されているパーツを車に取り付けていきます。
パッケージ内容は以下の通りです。
- ドライブレコーダー本体
- シガープラグ電源ケーブル(12/24V→5V/1.5A対応)
- GPSアンテナ(滑り止めマット付き)
- 両面シート
- microSDHC Class10 16GB
- 取扱説明書
- 保証書
ちなみにドライブレコーダー本体の液晶部分にフィルムが貼ってありますが、カメラレンズ部分にもフィルムが貼ってあるのでご注意ください。
私はレンズ部分のフィルムにはじめ気付かず、「あれ~どうも画面が青みがかってるな~」と不思議がってしまうミスをおかしてしまいました(笑)
ドライブレコーダーの取り付け位置は、「道路運送車両の保安基準(第39条)」に則って、「フロントガラスの上部から20%以内の場所」または「ルームミラーの裏側」に付ける必要があります。
本製品の説明書に記載されている、「2-1.取り付け位置の確認」を引用させてもらいます。
①本製品と専用ブラケットを運転中外れないように確認し、しっかり固定してください
②フロントガラスの上側20%以内の範囲に取り付けてください。実際の車種によって取付場所が多少ずれることがあり、視界を妨げずに記録可能な位置でも問題ございません
③降雨時に鮮明に記録するため、ワイパーの拭き取り範囲内に取り付けてください
④フロントガラスのフチの着色部やアンテナ、熱線などを避けて取り付けてください
5エアバック作動範囲を必ず避けて取り付けてください
電源ケーブル及びGPSアンテナのケーブルは、どちらも車内天井フロント部分を指で少し開けながらケーブルを押し込むように這わしていきました。
シガーソケットまでは助手席の下を通したかったため、Aピラーカバーをこんな風にパコッと外して中にケーブルを這わせます。
基本的にメンテナンスは整備士さん任せだったので私は初めての経験だったのですが、ウェザーストリップ(ゴムの部分)もAピラーカバーもどちらも簡単に外すことができました。
念のため内張りはがしも用意したのですが、私の車の場合は素手で問題なかったです。
GPSアンテナは窓に貼り付けではなくこのように置くタイプなので、Aピラーカバー付近に置きました。付属の滑り止め防止のマットを敷いています。
設置位置が手前になりすぎるとエアーバッグに干渉する可能性がありますので、エアーバッグの位置はきちんと確認しておく必要があります。
シガーソケットから給電するタイプのドライブレコーダーの取り付け方については、YouTubeで検索すると解説動画が多くアップされていますので、そちらを参考にするのがよろしいかと思います。
YouTube 「ドラレコ 取り付け方」で検索ちなみに本製品に付属しているケーブルはもちろん改造禁止なので、電源直結したい場合には専用のオプション部品(スマート常時直結電源コード)を購入する必要がありますのでご注意ください。
GoSafe D11GPSの使用感
ここでは幕張メッセ付近で撮影した映像から画像を切り取って掲載していきます。
納得の撮影・録画画質
▲ナンバープレートなど一部モザイク処理しています
300万画素CMOSセンサーで最大解像度が1920×1080ということもあり、日中の映像は非常に鮮明でキレイです。
広角142°ということもあり、充分広い範囲が撮れていました。
ちなみに本製品で設定可能な解像度は4つとなります。
- 1920 x 1080 / 30P
- 1280 x 720 / 60P
- 1280 x 720 / 30P
- VGA 640 x 480
最大解像度だとフレームレートが30Pと落ちてしまいますが、映像を見ても特に問題はありません(対戦ゲームをしている訳ではないので、30Pでも充分と言えます)
私個人の感覚ではありますが、ナンバープレートは8m先くらいがギリギリ視認できるという感じでした。
ちなみに信号機や標識などはそこそこ離れていても鮮明に映っていました!
雨の日・夜の日もOK
ちょっと適したものがなかったので”夜×雨”の画像がお見せできませんが、代わりに高速道路のトンネル内での画像を掲載しました(油膜多くてすいません💦)
夜で且つ雨が降っているシチュエーションでも日中と同じくらいナンバープレートを視認することができました(ただ全体的に映像は暗くなってしまいますが)
雨の日に関しては、どちらかと言うとワイパーの位置をちゃんと考慮して設置できるかの方が重要な気がしました。
設置位置に失敗するとガッツリ雨粒に視界を遮られます。どんなドラレコ使っても同じ問題に直面する話ではありますが(笑)
標識や信号、ナンバーなど鮮明
▲ナンバープレートなど一部モザイク処理しています
ドライブレコーダーで気になるのは、ナンバープレート・信号・標識がきちんと映っているかではないでしょうか。
(この画像には映ってないですが)LED信号機も従来の信号機も、きちんと録画されていることを確認しました(ただし、西日本の信号機は未確認です)。
標識は目立ちやすいものが多いのでバッチリ映ってますね。
ナンバープレートはだいぶ先を進む車はさすがに見えませんが、5m先の前方車であればくっきり、8m先くらいになるとギリギリという感じでした(私個人の感覚です)
証拠として使う機会が多そうなのが対向車の映像ですが、すれ違う車のナンバープレートはパソコンモニタ上で動画一時停止にして読み取ることができるクオリティでした(ただし、地名と横の数字はかなりギリギリな感じ)
2ヶ月使用も録画に問題なし
基本的には「常時録画(繰り返し上書き録画)」となるため、5分間に1ファイルのデータを連続して記録していくことになります。
メモリーカードの容量が一杯になると自動的に古いファイルを上書きして記録するのですが、私が使用したケースでは2ヵ月使用して特に録画ができていなかったなどの不具合は生じませんでした。
私は本製品の最大容量である64GBのものを別途購入して使用していますが、SDカードは繰り返し書き込むことで消耗していく機器なので、本製品に限らずドライブレコーダーを使用する際は注意が必要かもしれませんね。
ちなみに安定して書き込みできるようにするために、SDカードのフォーマット通知をしてくれる機能も用意されています(15日/30日/60日/オフ)
ただ唯一気になる点としては、本体から取り外してPCでSDカードを読み取った後、そのまま本体にSDカードを戻すとエラーになってしまう点です。
PCにデータを取り込んでおけば特に支障のない問題ではありますが、その都度ドラレコ本体側でフォーマットしないといけないのはちょっと不便でした。
GPS機能無しのモデルでも充分かも
▲ナンバープレートなど一部モザイク処理しています
GPS機能が付いていると、映像の左下に緯度・経度と走行速度が表示されるようになります。
このデータを用いて、PAPAGO専用の動画再生ソフトでGoogleマップと連動した地図に走行ルートを表示することが可能です(マップはエラーが出ましたが)
ただ普段ドライブレコーダーを使用していて地図を見返すことはほぼないと思うので、個人的にはGPS無しモデルで充分な気がしました。
GPS無しモデルだと実売1万円を切りますので、コストパフォーマンスが高いと感じます!
警告機能が敏感過ぎなのは残念
本製品には5つの警告機能が付いているのですが、残念ながら全てオフにして使用しました。
- 速度制限標識警告
- 出発遅延警告
- ライト点灯忘れ警告
- ドライバー疲労警告
- 速度超過警告(GPSアンテナ接続時のみ)
うっかり発進が遅れてしまった時のために「出発遅延警告」は便利かと思ったのですが、前方車が少しでも動いた瞬間に警告音が鳴ってしまいます。青信号に切り替わるたびに「ピッ」という音が鳴るのが煩わしくオフにしました。
また他の機能についても、モニタ部分が見えない位置に設置しているため判別が付きにくくオフにしています。
警告種類に応じて音が違ったり、音声案内だったりすればもっと分かりやすいのかもしれないですが、全て同じ「ピッ」という音なので区別がしづらいと感じました。
これ以外にも、microSDカードの挿入口が電源コネクタ部分と隣接しているため、カードを抜き挿しする場合は電源ケーブルを抜かないといけません。
そこまで頻繁に抜き差しするものではないものの、ちょっと気になった点として挙げさせてもらいます。
映像が鮮明でコスパの高いドライブレコーダー
今回レビューするにあたって様々な角度から本製品の使用感を確かめてきましたが、ドライブレコーダーとしての基本的な役割を果たすことができる製品だと感じました。
GPS無しモデルだと実売1万円を切っていますので、コストパフォーマンスが高いドラレコであると言えます。
ただし、GPS付きモデルはその差額分の効果があるかと言われるとちょっと微妙な気がしましたが…。
個人的な感想としては、「初めてドラレコを付けたいんだけど、ちゃんと付けられるか不安」「ドラレコは欲しいけど高価なものはちょっと…」という、ドラレコを試しに設置してみようと考えている方にピッタリなエントリーモデルなんじゃないかと思いました。
GPS無しモデルはAmazonでも高い評価を受けていますので、気になった方はそちらのレビューも見た上で検討してみてはいかがでしょうか!