iPhoneが出る前からiPod touchをPDA端末代わり使っていた「もぐ」です。長年色々なガジェットを触ってきましたが、ここ最近のAmazonブランドの製品レベルの高さは突出したものがあると実感しています。
こちらの記事でも書きましたが、Kindleで本を読んでたいたこともあってFireタブレット
を購入しました。実際に買ってみて驚いたのは、価格に対する性能の高さと利便性の良さです。プライム会員が登場した当時はただの即日配達サービスだったのが、これほどまでに多くのメリットを打ちだしてきたことの凄さには脱帽するばかりです。
ただですね、私は「Fire TV Stick」の購入はちょっと渋っていたんですよね。初代「Apple TV」であまりの使えなさに絶望した経験があって、Chromecastも何となく買ったはいいけど毎日使うほど便利には思えませんでした。そんなこともあって、こういう製品に期待しなくなっていたんです。
だから「Fire TV」が発売されても暫くスルーしていたんですが、忙しさも落ち着いてきたタイミングでついついポチッてしまったんです。心の中ではずっと気になっていたんでしょうね(笑)
そしたら、な、な、なんと
Fire TV Stickは最強のSTBじゃないか!と衝撃を受けてしまいました。
これまで触ってきたSTB製品と比べて、最も出来がよく、最も使い勝手のいい製品であることに今さら気付きました。
「こんなSTBならオススメすべきだ!」と思いましたので、今回詳しくレビューさせてもらいたいと思います。
Fire TV Stickのいいところ(総評)
これまで私が使用したことがある「Apple TV]」「Chromecast」やゲーム機との比較も踏まえ、私が実際に使ってみた感じた「Fire TV Stick」のいいところはこちらになります。(ちなみに私は音声認識機能付きリモコン版を購入しています)
- プライムビデオであれば観たい作品をすぐに探すことができる
- スマホアプリもリモコンも音声認識の精度が非常に高くて検索が楽チン
- スペックが高いため、他社製品と比べて動作が軽快
- 1080pのHD画質、高音質で7.1chまでの音声に対応
- ブライムミュージツクを使え、テレビをジュークボックスにできる
- スペックと機能性で見た時にコスパが最も高い
いいところを挙げすぎてAmazonの回し者みたいになっていますが(笑)、私はいいところだけ述べるつもりはありません。もちろん、「Fire TV Stick」にはイケてないところもあります。(その辺は後半で言及しますのでお読み頂ければと思います)
ただ、そういったマイナス点は霞んでしまうぐらいこの商品は良かったです。ということで、詳しく「Fire TV Stick」についてレビューしていきたいと思います。
Fire TVシリーズとは
まずこの「Fire TV」は3種類製品として存在することをお話ししておいた方がいいですね。
「Fire TV」はAmazonが独自に開発・販売している、テレビなどのHDMI端子のあるモニタに接続するタイプのSTB(セットトップボックス)製品です。
CATV(ケーブルテレビ)や衛星放送を契約経験がある方はご存じかと思いますが、STBという言葉は日本ではそれほどお馴染みではないかもしれません。本来は色々な映像を載せる放送信号を変換する装置のことを指すのですが、日本では有料放送などを受信するための専用装置という意味合いが強いです。
しかし、近年登場した「Apple TV」「Chromecast」「Nexus Player」「dTVターミナル」「Fire TV」のようなWi-Fi経由でインターネットから映像を受信する装置のことも「STB」と呼んでいます。これらは映像だけでなく、ゲームだったりスマホ画面のミラーリングだったりと他の目的にも使えるようになっているのが特徴的です。
Amazonではタブレット端末として「Fire HD」シリーズを展開していますが、その「Fire」シリーズのうちSTBとして売られているものが「Fire TV」となります。
この「Fire TV」はスティック型のものとボックス型のもの、2つの種類が存在します。スティック型は「リモコンに音声認識機能の有る無し」で2パターンに分かれています。ですので、都合3種類のFire TV製品があるわけです。
基本的には同じOSが載っていますので、大きく違うのは製品のスペックになります。
一応後で述べますが、動画を楽しむのが主目的であればスティック型、ハイスペックゲームや4K動画を楽しみたければボックス型を選ぶのがおすすめです。
Fire TV Stick | Fire TV Stick音声認識リモコン付属 | Amazon Fire TV | |
価格 | 4980 | 6480 | 12980 |
プロセッサ | デュアルコア | デュアルコア | クアッドコア |
メモリ | 1GB | 1GB | 2GB |
ストレージ | 8GB | 8GB | 8GB |
音声認識リモコン | なし | あり | あり |
音声認識付きリモコンアプリ | あり | あり | あり |
ゲーム | カジュアルゲーム | カジュアルゲーム | ハイパフォーマンスゲーム |
Wi-Fi | デュアルバンド、デュアルアンテナ : 802.11a/b/g/n (MIMO) | デュアルバンド、デュアルアンテナ : 802.11a/b/g/n (MIMO) | デュアルバンド、デュアルアンテナ : 802.11ac (MIMO) |
イーサネット | なし | なし | あり |
外部ストレージ | なし | なし | microSDスロット |
USBポート | なし | なし | USB 2.0 |
ファーストインプレッション(開封の儀)
箱外観
「Fire TV Stick」が届いてビックリしたのが、ちゃんとした箱になっていることなんですよね。
Fireタブレットの記事を見てもらえば分かると思いますが、Fireタブレットはなんかお菓子の袋みたいな簡易なパッケージになっています。どうせならFireタブレットもちゃんとした箱が良かったのに…と思うほどです(笑)
内容物
中を開けてみると、オレンジ色の中敷きの格納された本体や付属品が目に入ります。この「黒」と「オレンジ」のコントラストっていいですね。特に高級品ではないのですが、「なんかいいもの買っちゃったかも」という妙な満足感を与えてくれます。
上層と下層で分かれていて、これらのものが中に入っていました。
- Fire TV Stick本体
- リモコン
- 単4電池×2本
- USBケーブル
- 電源アダプタ
- HDMI延長ケーブル
- スタートガイド
「電池式のおもちゃ」なんかだと、乾電池が同梱されていないことってたまにありますよね。ああいうのは家に帰ってから気付くことも多いので、イラッとしちゃいます。
でも、Fire TVではそんな心配は無用で、きちんと「Amazon」が印字されたアマゾン謹製の単4電池が入っています。
また、「Fire TV Stick」はHDMI端子に直接ブスッと差すのが基本コンセプトなのですが、HDMI端子の周辺状況によってはそうもいかないこともあります。そんな方のためにHDMIケーブルも付いているので安心ですね。
リモコンは音声認識機能付き
今回私が購入したモデルは「音声認識リモコン付属」のものになります。後でも書きますが、音声認識はリモコンが対応していなくてもスマホアブリで代替が可能です。
ただ、私は「テレビは物理リモコンで操作したい」と思っていたこともあって、リモコンに音声認識機能が付いたこちらを選択しました。
この機能がないスタンダードリモコンにはこの「マイクボタン」は搭載されていません。これを押すことによって音声で検索ができるようになります。(詳しいことは後程述べます)
アカウント設定済み
「Fire TV Stick」をHDMI端子に差し込むと、すぐに端末に電源が入ってセットアップが始まります。設定は全てリモコンで行いましたが、画面の指示に従ってポチボチ押しながらなので非常に分かりやすくて簡単でした。
案内動画も流れたりと、解説の分かりやすさは素晴らしかったです。日本の家電メーカーだとなかなかこうはいかないですね。分かりにくい説明書を読まないといけないですからね。
ちなみに、初期セットアッブで一番の肝となるのは「Wi-Fi設定」でしょう。これがちゃんと設定できないと、Fire TVはほぼ役立たずになってしまいます(笑)
スマホなどと同じように、自宅のWi-Fiの「SSID」を選択してパスワードを入れれば通信が可能になります。もちろん、無線LANルーターに準拠した簡単接続(ACOSなど)も使えるようになっています。
「Fire TV Stick」そのものには既にご購入時のアカウントは登録されていますので、アマゾンアカウントを入力することなく利用開始できるようになっています。相変わらず「誤配送された時のこと」を心配してしまいますが、なんだかんだ言って楽チンです。慣れました(笑
Fire TV Stickレビュー
本体外観
Fire TV Stickの外観は、黒のプラスチック製でAmazonらしいシンプルな作りになっています。Fireタブレットも本体のガワは黒のプラスチックなので、質感はほぼ同じです。
サイズは「8.5cm × 2.5cm × 1.2cm」とUSBメモリより一回りくらい大きいくらいです。HDMI端子と電源用のMicroUSB端子(入力)が付いています。
重量も約25gと非常に軽いです。でも、作りはわりとしっかりしている印象を受けました。
本体外観について述べましたが、「Fire TV Stick」はテレビの裏側か横にあるHDMI端子に繋ぎっばなしで使うことが基本なので、あんまり本体外観を気にする必要はなさそうです。私も箱を開けた時しか本体眺めていませんし(笑)
リモコン外観
この「Fire TV」シリーズの特徴とも言える「リモコン」です。私としてはこのリモコンの出来は非常にいいと感じました。
私は「音声認識機能付き」のものを購入したので、価格は6,480円しました。「音声認識機能」が付いていないスタンダードリモコンモデルであれば4,980円です。
いやぁ、この価格でこれだけしっかりしたリモコンが付けられるのはすごいですね。非常に使いやすいです。
リモコン自体の外側素材も黒のプラスチックです。光沢はないマットな質感です。そのため、実際に間近で見てみるとそんなに高級感は感じません。
「Apple TV」のアルミ製リモコンと比較するとチープに感じるかもしれませんが、普通にテレビのリモコンもプラスチック製が多いので、並べてみると全然気にならないですけどね。
「おもちゃみたいなリモコンだったららしよう」と若干不安に思っていたのですが、私としては満足できるレベルでした。
また、リモコンに付いているボタンのチョイスも抜群です。初期「Apple TV」の驚くほど使いにくいリモコンに怒りを覚えた私としては、この「Fire TV」のリモコンはとてもいいと感じました。
Androidのスマートフォンを使っている方はよく分かると思いますが、「戻るボタン」は超便利なんですよね。これがあるのとないのとでは、使い勝手が大きく変わって来ます。まずここが大きなポイント。
また、十字キーとなる部分もストレスなく使えます。中央のボタンでの選択のタッチもいいですね。
多分「Fire TV Stick」本体の性能がいいことが影響していると思うのですが、リモコンを押してスムーズに反応してくれます。もはやこのリモコンの存在だけで、私としては最強STBであると確信したほどです(笑)
性能(スペック)
プロセッサ | Broadcom Capri 28155、デュアルコア 2xARM A9 最大1Ghz |
GPU | VideoCore4 |
ストレージ | 8GB |
メモリ | 1GB |
「Fire TV Stick」は小型の製品にも関わらず、デュアルコアのCPUを積んでいます。クロック数は低いので性能はそんなではありませんが、この手の機能特化型のものにしては優れているのではないでしょうか。
そして専用のグラフィック用プロセッサとストレージも8GB、メモリも1GBと積んでいるので5年前くらいの安いスマートフォン程度の性能がありそうです。
価格差が3倍以上ある「Apple TV」や「Nexus Player」との比較はさすがに意味がないです。かと言って価格が近い「Chromecast」はスペックが非公開になっています。
そのため、性能という点において「Fire TV Stick」がどれだけ優れているかは言及しにくいのですが、使ってみると非常にサクサク動きます。ゲームアプリを動かすと多少のもっさり感は出てしまいますが、標準機能を使ったり動画を見る分には軽快に動きます。
リモコンの反応が早いのもこのスペックが高いことの証でもあるでしょう。保存領域としてのストレージが8GBと、Chromecastの4倍もあるのは評価が高いですね。
機能
機能性はAmazonプライムに依存している部分は大きいものの、プライム会員向けのサービスが強力なので魅力的な機能を備えています。
- ブライムビデオで映画やドラマを見る
- 各種動画配信サービスのアプリを使って動画を見る
- ブライムミュージツクで音楽を聴く
- Amazonストアにあるアプリでゲームをする
- Amazon Cloud Driveに保存してある写真を見る
- スマートフォンの画面をミラーリングする
最近は各社が動画・音楽・写真保存などの定額サービスを展開していますので、特化型の定額サービスを比較すると差別化が難しい部分はあります。
しかし、Amazonプライムは年額約4,000円(月額325円相当)と格段に安い上、サービス自体も使いやすく設計されているのが大きいですね。
使用感
繰り返しになってしまいますが、「Fire TV Stick」における使用感の満足度の高さは以下の理由に集約されると思います。
- 物理リモコンが付いていて、使いやすい
- 操作に対する反応力速いので、使っていてストレスを感じない
- 音声認識の精度が驚くほど高い
それぞれの詳しい説明は、後ほどメリットの部分でご説明します。
Fire TV Stickのメリット
Amazonプライム・ビデオ
プライムビデオがリリースされた当初は、独自の番組はあるものの他の定額サービスと比べるとラインナップが弱いなあという印象でした。プライム会員は月額にすると約325円なので、まあ価格相応になるのは仕方ないかなと思っていました。
それが気付けばどんどんラインナップも増えて、人気映画だったり、国民的アニメだったり、話題のドラマだったり、多くの作品が見られるようになりました。
プライムビデオであれば音声認識機能で探すことができますので、見たい作品を簡単に探すことができます。テレビで高画質の動画を快適に視聴することができます。
参考になればと思い、私が注目した作品やおすすめしたい動画をいくつか挙げさせてもらいたいと思います。
人気映画作品
プライムビデオでは、邦画・洋画どちらも多くの評価を得ている作品を中心にラインアップを加えている印象を受けます。
- 超高速!参勤交代
- 舟を編む
- ビリギャル
- ヘルタースケルター
- 変態仮面
- 怪盗グルーの月泥棒
- 力ジノ・ロワイヤル
- マイケル・ジャクソン This Is It
- キャッチミーイフユーキャン
- ターミナル
- カンフー・パンダ など
※その他人気作品を見たい場合はこちら
「Hulu」や「Netflix」などの映画や海外ドラマに力を入れている定額動画サービスと比べると、映画作品数の少なさは否定できません。
ただ、きっちり見応えがあって評価が高い映画を押さえて来ている感があります。低価格なサービスがゆえに作品数は増やせないから、品揃えのセンスを上げている印象です。
「Hulu」も「Netflix」も映画がたくさん見られて良いのですが、音楽と違って映画って気軽に見られないですよね。約2時間どっしり腰を据えないといけません。そのため、話題性だけの映画を見てしまうともしそれがつまらない時は損した気分になります。
そういった意味では、プライムビデオで見られる映画を見ていくことで良質な映画を存分に楽しめるとも言えます。
シリーズ全作品
このシリーズ系で揃えてくるところは、最近プライムビデオが力を入れて来ていると感じる部分になります。
- ドラえもん(映画/テレビ)
- クレヨンしんちゃん(映画)
- 仮面ライダー(映画/テレビ)
- ウルトラマン(映画/テレビ)
- 007シリーズ(全23作品)
- ミッション:インポッシブル(全5作品)
- ロッキー(全14作品)
- M-1グランプリ(全12本)
- ナショナルジオグラフィックチャンネル など
まずは子供向けの作品を増やしていこうとしているのでしょうか。国民的ロボット「ドラえもん」、春日部のヒーロー「クレヨンしんちゃん」、最近は主婦層にも人気の「仮面ライダー」などが見放題になっています。
大人を狙ったタイトルとして、ロング人気作品の「007シリーズ」もプライムビデオで全部見られます。最近過去の「M-1グランプリ」も全て取り扱いが始まったので、お笑い好きには堪らないですね。
また、映画ではないのであまり知らない人も多いかもしれませんが、「あなたの知らない世界史」「生きもの地球大紀行」「未知なる深海への旅」「メーデー!:航空機事故の真実と真相」など、探究心や知識を深めさせてくれる「ナショナルジオグラフィックチャンネル」の作品がたくさん見られるのも特徴的です。
「大人が楽しめる社会科」って感じで面白いものがたくさんあります。「Fire TV」がなくてもプライム会員であればパソコンやスマホ・タブレットで視聴できますので、未だ見たことがない人はぜひナショナルジオグラフィックチャンネルを見てみてください。
海外(US)ドラマシリーズ
プライムビデオのサービス開始直後は海外のドラマシリーズの配信は少なかったのですが、今はだいぶ充実してきました。
- 24 -TWNTY FOUR-(全9シーズン)
- ウォーキング・デッド(全6シーズン)
- ゴシップガール(全6シーズン)
- FRINGE/フリンジ(全5シーズン)
- プリズン・ブレイク(全4シーズン)
- アンダー・ザ・ドーム(全3シーズン)
- BOSCH / ボッシュ(全2シーズン)
- THE MENTALIST/メンタリスト(全7シーズン中5シーズン迄見放題)
- BONES ―骨は語る―(全11シーズン中9シーズン迄見放題)
- X-ファイル(全10シーズン中9シーズン迄見放題) など
※海外(US)ドラマ配信作品の一覧はこちら
日本で海外ドラマシリーズが爆発的に普及させた「24 -TWENTY FOUR-」やゾンビものドラマとして大人気の「ウォーキング・デッド」など、海外ドラマを見続けるだけでも1年以上掛かりそうなほど充実しています。
一部、シーズン中の後半のみプライム対象ではないシリーズ作品もありますが、ほとんどが全シリーズすべて見放題なのが嬉しいです。
個人的には最近プライム入りした「THE MENTALIST/メンタリスト」がおすすめです。心理捜査官の一話完結型のドラマなのですが、アメリカ版古畑任三郎と言った感じで面白いです。
日本のTVドラマ
日本のTVドラマに関しては、まだ一部テレビ局のものが中心となりますがラインナップも増えています。
- 勇者ヨシヒコと魔王の城
- 勇者ヨシヒコと悪霊の鍵
- 孤独のグルメ(全5シーズン)
- 深夜食堂
- 空飛ぶ広報室
- ROOKIES
- 結婚できない男
- SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~
- あぶない刑事
- JIN -仁-
- ケイゾク
- ルーズヴェルト・ゲーム
- モテキ
- 空飛ぶタイヤ
- 下町ロケット(WOWOW版)
※日本のTVドラマ配信作品の一覧はこちら
現在のラインナップのメインは「TBS」「テレビ東京」で放送されたものが多いですね。人気を博したドラマを中心に見放題になっていて、ネットで話題になり人気を博した「勇者ヨシヒコ」シリーズや「孤独のグルメ」、人気のテレビドラマ「ROOKIES」や「結婚できない男」など懐かしい名作もあります。
また、他にも注目したいのが「WOWOWで放送されたドラマ」なんです。WOWOWは有料放送なので契約していない方も多いかと思いますが、独自制作で非常に質の高いドラマを展開されていることで高い評価を得ています。
2015年に池井戸潤原作でTBSにてテレビドラマとしても放送されましたが、実は先に映像化したのはWOWOW版の「下町ロケット」なんです。
「空飛ぶタイヤ」は某大手自動車メーカーが起こしたタイヤ脱落事故に絡むリコール隠しがテーマの作品で、こちらも池井戸潤原作になっています。昨今、自動車メーカーの偽装燃費問題などの事件も起きましたし、あらためて問題意識を持つのにピッタリな作品ではないでしょうか。
独占配信
独占配信もサービス開始当初は少なかったですが、こちらも少しずつ増えていますね。
- 内村さまぁ~ず
- MR.ROBOT
- ミュータントタートルズ
- フィアー・ザ・ウォーキング・デッド
- まほうのレシピ
- 神奈川県厚木市ランドリー茅ケ崎
- 福家堂本舗-KYOTO LOVE STORY-
- はぴまり〜Happy Marriage!?〜
- ReLIFE
- 笑喫茶☆つっちー
- HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル
※独占配信作品の一覧はこちら
「内村さまぁ~ず」がプライムビデオに移籍(?)が決まった時は多くの不評を受けていましたが、動画配信サービスとしては独占配信することで独自色を出すしかないですからね。なんだかんだ「内村さまぁ~ず」人気です。
もともと「内村さまぁ~ずSecond」のみだったんですが、シーズン1も全話配信が開始されて超見応えたっぷりになっています。「なんかバラエティ見たいなあ」と思った時に内さま流すといいですよ。
個人的に「神奈川県厚木市ランドリー茅ヶ崎」のゆる~いドラマが好きです。テレビの深夜枠で放送されていたものなのですが、元SKE48の松井玲奈さんと半沢直樹の近藤役で一躍有名になった滝藤賢一さんのやり取りが非常に面白いんですよ。
また、後ほど挙げますが2016年12月から配信が始まった「HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル」は超イチオシです!
個別注目作品
ここでは、個人的に猛プッシュしておきたい作品を説明とともに挙げたいと思います。
HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル
これを書いている途中はまだエピソード2まで配信されている状況なのですが、既にめんちゃこ面白いです!!
簡単に説明すると、ダウンタウン松本人志が起案の「お笑い芸人10人が参加費100万円を握りしめて笑いで殴り合うバトルロワイヤル」になっています。広い部屋に芸人が10人集い、それぞれの味を活かした笑いを仕掛けていき、笑った人から脱落していくというルールの内容になります。
藤本敏史氏や宮川大輔氏のような超売れっ子芸人だけでなく、とろサーモン久保田氏やダイノジ大地氏など(失礼ながら)稼ぎはまだまだと思われている方までが集まります。そのため、自腹の100万円という重みを背負って参加しているため本気度がハンパないです。
毎年大みそかになると「笑ってはいけない」シリーズが放送されますが、ケツバットで済む「笑ってはいけない」とは違う真剣さがあるんです。その笑わないようにする様子が本当に面白いんです。こうやって書くと悪趣味かもしれないですが(笑)、マジで面白いんです。
シーズン1は12月中に完結するようですので、1ヶ月無料体験でも全て楽しめるはずですよ。
ReLIFE
comicoで配信されて人気を博した「ReLIFE」のアニメ版になります。
新卒で入社した会社を3ヶ月で退職してしまい、その事実を隠しながらニート生活を送る27歳の主人公(男)が、身体も含めて高校生に戻るという社会復帰プログラム「リライフ」に参加するという内容のアニメになります。
大人だった主人公が高校生に戻って人生をやり直すことで起こる、いびつな矛盾というかちぐはぐさと、登場するキャラクター同士の掛け合いが面白いんです。
高校生視点の高校生ではなく、大人視点の高校生というのは、見ているといろいろな気付きを与えてくれます。難しく捉えて見ることもできますが(笑)、普通に面白いアニメの独身配信なのでイチオシです!
ウサビッチ
刑務所に収監された2羽のウサギが繰り広げるシュールなお笑い要素たっぷりのショートアニメが「ウサビッチ」です。1961年ソビエト連邦時代のロシアが舞台になっていて、1話が1分ほどで非常に短くてサクサク見られるアニメになっています。
アニメですが全てCGで描かれていて、セリフは基本的にはなく、BGMと効果音で場を演出していきます。こちらはAmazonプライム限定ではないのですが、マジで面白いです。
元マフィアなキレネンコと陽気で気弱なプーチンが織り成すドタバタ劇を見たことがない人は、1話1分で見られるのでぜひ今すぐ見て欲しいですね。
まだAmazonプライム会員でない方は、プライムビデオだけでも充分元が取れるほどの価値があるので、1ヶ月無料体験をしてみてはいかがでしょうか。
Prime Music(プライムミュージック)
Amazonプライム会員であれば、100万曲以上の楽曲が楽しめるプライムミュージックを楽しめるのも「Fire TV Stick」のメリットです。
プライムミュージックもリリース当初は邦楽が少なくてちょっとガッカリしたものの、今月からきっちり「BABY METAL」を押さえて来ましたし、話題のJ-POPアーティストの楽曲も増えて来ました。洋楽好きなら言わずもがな、充分満足できるサービスです。
個人的にオススメな使い方ですが、テレビに外部スピーカーを付けてBGM代わりに使うのがいいですね。
うちは平日だとタ食が家族でテーブルを囲む時間になっていますが、まだ子どもが小さいのでテレビを点けているとそっちに気がいっちゃうんですよ。だから、よそ見して食べてくれなかったり、ご飯をポロポロこぼしたりしちゃいます。
だから、適当にプレイリストを選んで音楽を流す使い方をしています。ブライムミュージックはこんな感じでプレイリストを用意してくれているので、気軽に何か音を楽しみたいのに便利なんです。
- J-POPヒッツ
- 春を告げるいやしのJ-POPピアノ
- 休日に聴きたい懐メロ・歌謡曲
- ジブリ・カバーソング
- 仕事がはかどるアンプラグド・ポップス
「Fire TV Stick」がもし気に入ったら、テレビに繋げて使えるスピー力一の購入も検討するといいですよ。やっぱり音楽はスピー力一も大事ですからね。
物理リモコンがある
やっぱり私がFire TVをオススメする理由で最も大きいのがこの「リモコン」ですね。
小さい頃からから「テレビはリモコンで操作するもの」というのが当たり前になっている私としては、STB製品を選ぶ上ではここは外せないポイントだと思っています
「Chromecast」はスマホでの使用が前提の製品です。テレビの大画面で映画やドラマを見たいと思う方は多いと思いますが、必ずしもスマホに詳しいとは限らないですよね。実際自分も「Chromecast」を使っていて、「あれ?このアプリはChromecastに対応してないんだ・・・」と思ったことがしばしばあります。
また、第4世代「Apple TV」もリモコンが進化したのはいいものの、トラックパッドの部分が致命的に使いづらい。私も以前Macを使っていた時は「Magic Trackpad」を使ってはいましたが、さすがにリモコンに付いてるのは操作しづらいです。PS4のコントローラーにもトラックパッドが付いていますが、あれも文字入力で使うには難しすぎると感じています。
私は普段からスマホをいじる人間ではありますが、そんな人間でも「テレビはリモコンで操作したい」し、「リモコンはボタンの方が使いやすい」と思うんですよね。
慣れればスマホの操作で全て行うのもアリなのかもしれないですが、長年染み付いた感覚と言うものは簡単に変えられるものではありません。
テレビを見るならリモコン!!これは譲れません(笑)
ソフトウェアリモコン(スマホアプリ)もある
散々「物理リモコン」の良さについて述べさせてもらいましたが、もちろんスマートフォンアプリで操作することも可能です。そこはAmazon抜かりがありません。「Fire TV」というアプリがリリースされています。
このアプリは「物理リモコン」とデザインの思想が全然違うんですよね。なせかトラックパッド的な発想になっています。
そのため、リモコンという観点で言うとこれ使いにくい気がしています(苦笑)
最近の若い方なら違和感ないのでしょうか。ボタン風にしてもらわないと、なんか操作のしづらさを感じてしまいます。
じゃあなんで「ソフトウェアリモコン」をメリットに入れているのかというと、このアプリは「音声認識機能」が備わっているんです。
「Fire TV Stick」だと音声認識機能付きのリモコンは値段がちょっと高い。そこを敬遠しちゃう方もいると思うのですが、スマホアプリであれば価格に関係なく無料で音声認識が使えます。
認識精度はリモコン版と同じでこちらもいいですよ!
あと、テレビのリモコンって気付いたらどこいった?なんてこと、ありますよね。そんな時のためにもスマホでも代替できるのは何気に便利です。
価格が安い
「端末のスペック」「物理リモコンがある」ことを考慮に入れると、「Fire TV Stick」は断然価格が安いです。音声認識が付いていないモデルであれば税込4,980円ですからね。
コストパフォーマンスが高いです!
最新の「Chromecast」も税込4,980円ではありますが、こちらは物理リモコンが付いていません。スマホやタブレットを操作してテレビに映すことが前提の製品ということもありますが、リモコンが無いならもっと安くてもいいですよね。
サクサク動いて、リモコンでもスマホでも操作できて、アプリもインストールできてゲームもできる。これが4,980円から買えるんだから、正直すごいとしか言えません。
ちなみに「Apple TV」「Nexus Player」はどちらかと言うと「Fire TV」の対抗馬になりますね。「Fire TV Stick」の4,980円とは比較にならないですね。
こちらはどちらかと言うとゲームなども遊ぶことを見据えた時に検討した方がいいSTB製品だと考えます。
Fire TV Stickの注意点
4K動画には対応していない
Amazonを見ていると「Fire TV」もオススメに出てくるのでごっちゃに考えてしまう方がいるかもしれないのですが、「Fire TV Stick」の方は4K動画には対応していません。
まだ4Kテレビはそこまで普及していないと思っていますし、我が家も残念ながら4Kテレビではありません(泣)
ただ、先日日本初の8K番組として「笑点」が放送されたのが話題になりましたが、今後4Kや8Kなどのより高精細な映像の配信が増えてくると思います。
そのへんを見据えた上で購入を考えている方がもしいたら、お値段は高いですが「Amazon Fire TV」を買った方がいいかもしれません。
音声認識はプライムビデオしか対応していない
Google傘下の企業がAmazonの音声認識技術を採用するほど、Fire TVの音声認識機能の精度が高いです。
iOS製品をお使いの方であれば「Siri」、Android端末をお使いの方であれば「OK Google」を試したこともあると思いますが、個人的な印象としてはそれらよりも精度が高いと感じました。
本当に凄い便利な機能なのですが、残念なことに音声認識による検索機能はプライムビデオしか対応していません。
私は動画アプリでは「dTV」をよく使うのですが、残念ながら反応してくれませんでした。厳密に言うと、「dTV」のアプリを使っている時に音声認識機能を使ってもプライムビデオが検索されてしまいます。
Amazonの戦略上そうしているのかもしれませんが、ユーザーの立場から言わせてもらうと便利にできるものはどんどん便利にして欲しいところ。今後のアップデートに期待するしかありません。
Google Playストアには対応していない
基本的に「Fire TV Stick」でインストールすることが可能なアプリは、Amazonストアで公開されているアプリのみです。
裏ワザというか、コンピュータに詳しければAndroidアプリも入れることは可能です。Amazonのレビューを見ていると、エミュレーターを使って家庭用ゲームを楽しんでいる方もいらっしやるようです。
ただ、Amazonのアカウントが紐付いているFire TVにうっかりよく分からないアプリを入れることは危険ですし、持っていないゲームソフトをエミュレーターに入れて遊ぶのは違法です。レビューをそのまま鵜呑みにするのはリスクもあるので気を付けてくださいね。
「Hulu」「Netflix」「dTV」などの有名な定額動画サービスあればたいてい対応アプリが出ていますので、基本的にはAmazonストアにあるアプリで楽しむことをおすすめします。
コンピュータに詳しくセキュリティ対策をきちんと取れる方であれば、自己責任で改造してもいいとは思いますけどね。
ハイスペックなゲームには向いていない
「Fire TV」シリーズにおいて、Stickはエントリーモデル的な位置付けです。価格は安いですが、ボックス型の「Fire TV」と比べるとどうしても性能は落ちます。
そのため、簡単なゲームアプリであれば普通に動くのですが、ハイスパックを要求されるCGゴリゴリのゲームには向いていません。性能が足りないんです。
もしテレビでゲームアプリを楽しみたいのであれば、ボックス型の「Amazon Fire TV」を購入した方がいいです。
ただ、そのために専用コントローラーを買って、Fire TVも買って…となるのであれば、普通にゲーム機を買った方がいいと思います(笑)
とは言え、こんな感じのピンボールゲームは余裕で動きましたので、そこまで性能が悪いという訳ではありませんのでご参考までに。
ミラーリング機能はちょっと弱い
今、いくつか手持ちの端末を使って動作検証しているところなのですが、ミラーリングが不安定でした。
Androidであれば標準でミラーリングが可能なのですが、Zenfone2で試したら落ちやすかったです。
また、iOSは標準では対応していないので、別途アプリが必要になってきます。この辺は動作検証したら追記したいと思います。
Fire TV Stickのレビューまとめ
気合い入り過ぎて長くなってしまいましたが、最後までお読み頂きましてありがとうございます。
スマホがあれば音声認識はアプリで使えるので、試しに買ってみようと思った方であれば4,980円のモデルでもいいと思います。
私は物理リモコン大好き派なので、音声認識機能の方を選びました。それでも価格差は1,500円ですので、便利さが気になった方はこちらでもいいのではないでしょうか。
STB端末には何度もがっかりさせられた私としては、この製品がいかに素晴らしいかを身を以て体験しました。
最近はもっぱら「dTV」でライブ映像を流したり、アプリのさらなる有効活用を模索しています。今後もいい使い方があれば、記事としてまとめたいと思います。