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上級編
さて、次は上級編です。一気に難しくなってきますよ
いくつか比較的目にするもの(!?)も入れてみましたが、果たしていくつ読めますでしょうか?
問題
- 塒
- 海驢
- 犇めく
- 姦しい
- 玉蜀黍
- 翻車魚
- 嬶天下
- 菠薐草
- 御御御付
- 魑魅魍魎
回答(解説と由来)
塒
読み ねぐら「鳥の寝る所」または「人の寝る場所や自分の家のこと」を意味します。
「時」には止まる棲むという意味をもつことがあり、かつて「やぐら」は土塀に穴を開けて巣を作っていたので土偏なんですね。
海驢
読み あしか「海」の「驢」と書いて「あしか」です。そう、あの水族館で見られる「あしか」です。
この「驢」は「ロバ」のことなのですが、あしかは海のロバという意味で「海驢」という漢字になったようです。
犇めく
読み ひしめく牛が3つで「ひしめく」です。「大勢の人が1カ所にすきまなく集まる」ことを意味します。
牛がギュウギュウになって「ひしめく」、覚えやすいですね。
姦しい
読み かしましい「牛」の次は「女」Ver.です。女が3つで「姦しい」となります。
「やかましい」「大いに耳障りである」という意味があります。
これは女性が集まるとやかましいということから来たのでしょう。最近は若者が集まると、男女問わずこうなりそうな気がしますが…(笑)
玉蜀黍
読み とうもろこしとうもろこしは、ポルトガル人によって16世紀に日本に伝えられたのですが、それ以前に中国から渡来した「モロコシ」という植物に似ていたらしいです。
そこで、「唐(舶来)のモロコシ」で「とうもろこし」となったようです。ただ、もともと「モロコシ」の漢字が「蜀黍」で「唐」を付けると意味が被ってしまうので、「玉」と付けたようです。
翻車魚
読み マンボウ「はんしゃぎょ」と書いて「マンボウ」です。「翻車」は水をくみ上げる機械「水車」とか「ひっくり返った車輪」の意味があります。
マンボウって、体が円くて車輪っぽく見えたのですかね。想像力がすごいです。
嬶天下
読み かかあでんか「嬶」で「かかあ」と読みます。これは「鼻息の荒い妻」という意味があり、そんな妻が実権を握っている状態が「嬶天下」となるわけですね。
それにしても「女」に「鼻」ってすごい当て方ですね。
菠薐草
読み ほうれんそうよく「ホウレン草」って書きますよね。きっと漢字が難しいから、草だけでも漢字にしているのでしょうか(笑)
「ホウレン」というのは中国語の発音が訛ったもので、これに「菠薐」が当てられたようです。ちなみに、「法蓮草」とも書かれますが、正しくは「菠薐草」となります。
御御御付
読み おみおつけ上級にしましたが、読めた人も結構いるのでは。「おみおつけ」、つまり「お味噌汁」のことですね。
もともとは「お味噌汁」を「御付」と呼び、それを丁寧にして「御御付」、気付けばさらに御が付いて「御御御付」となったようです。ただ、この辺は諸説あるので正確なことは分かっていないようです。
なんか、何でも「御」を付けるキャラってドラマか映画「TRICK」で見たことがあるような気がします・・・(笑)
魑魅魍魎
読み ちみもうりょう「魑魅魍魎」は「山の怪物や川の怪物」、「様々な化け物や妖怪変化」を意味します。
前半の「魑魅」が「山の怪」、後半の「魍魎」が「川の怪」を指します。それにしても、こんなの書けないですよね。でもなんか好きです、この漢字。
