【ASUS】画期的!スピーカー付きWi-Fiルーター「Lyra Voice」レビュー

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ASUS Lyra Voice パッケージ写真

時代の移り変わりとともに家庭や仕事場にWi-Fiルーターが当たり前になりましたが、インターネットだけでなく音楽も無線で聞くのが当たり前になってきました。

私もBluetoothスピーカーやイヤフォンなどは愛用していますが、そこから一歩先へと進化したスマートスピーカーの普及も進んでいますね。

そんなインターネット×ワイヤレスオーディオ×スマートスピーカーの三役を一台でこなす画期的なルーター「Lyra Voiceライラ ボイス)」が2019年3月15日に発売されました。

メーカーであるASUSさんよりデモ機をお借りして動作検証することができましたので、今回は実際に仕事場で使ってみた結果をレビューとしてお伝えしたいと思います。

Lyra Voiceとは

出典(以下同):Lyra Voice | Wi-Fi | ASUS 日本

ASUSと言えばスマートフォンやマザーボ―ドなどが有名ですが、Wi-Fiルーター無線LANルーター)のメーカーとしても人気の台湾の会社です。

家庭向けのWi-Fi製品が中心でしたが、最近ではゲーミングWi-Fiルーターや今回ご紹介するLyraシリーズなど幅広い製品が用意されています。

このLyraシリーズは、家庭向けのメッシュWi-Fiシステムを提供するソリューション製品となっていて、PCが無くてもスマホアプリのみでメッシュWi-Fi環境を構築することができるそうです。

記事執筆時点(2019年5月)で発売されている製品としては円形の小さいルーター「Lyra mini」、三角錐の独特の形状が特徴の「Lyra Trio」、そして今回レビューする「Lyra Voice」の3つが展開されています。

Lyra VoiceはメッシュWi-Fiシステムに対応しているのはもちろん、ルーターとしては類を見ないAmazon Alexa内蔵のBluetoothスピーカーを搭載しているのが最大の特徴と言えます!

 

Lyra Voiceの特徴と機能

Lyra Voiceが搭載している機能として、製品として特にアピールされているものは以下の6つとなります。

▼搭載機能

  • メッシュWi-Fiシステム
  • Amazon Alexa
  • Bluetoothスピーカー
  • AiMeshノード
  • Wi-Fi中継機モード
  • AiProtection

「AiMesh」や「AiProtection」などASUSのWi-Fiルーターとしてはおなじみの機能もありますが、やはりここで注目すべきは「Bluetoothスピーカー」と「Amazon Alexa」ではないでしょうか。

 

Bluetoothスピーカー

何と言ってもスピーカーの形をしたルーターというのが本当に斬新ですね!むしろ見た目が完全にBluetoothスピーカーなので、Wi-Fiルーターだとは全く思えないフォルムです(笑)

詳しい外観については後ほど触れたいと思いますが、この横長で端にそれぞれスピーカーが付いている形状な上に布感のある外装なのでインテリアとしても良さそうです。

本製品のステレオスピーカーには、低音域を再現するパッシブラジエーターとバスレフが採用されているそうです。DTSにも対応しているので、対応している音声フォーマットではDTSサラウンドを楽しむこともできます。

スマホなどBluetoothが使える端末と接続することで、音楽や音声などを流すことができるわけです!

 

Amazon Alexa内蔵

音声認識機能に加え、AIアシスタントとして人気の高いAmazon Alexaが内蔵されているので、話しかけることで反応するスマートスピーカーとして利用することができます。

Alexa自体の機能としてはAmazon Echo製品などともちろん同等ではありますが、Lyra Voice自体が通信機器なのでスマート家電との連携がより容易であると言えます。

さらに、他メーカーのWi-Fiルーターと互換性があるので、メインのWi-FiルーターはそのままでLyra Voiceをワイヤレスの拡張(中継)機として使用しつつ、さらにスマートスピーカーとして活用することも可能です。

ちなみにAlexaだけでなくSpotifyとも連携が可能になっており、Lyra Voice単体でAmazon MusicとSpotify2つのストリーミングサービスが活用できるようになっています。

Alexa・Spotify連携は専用アプリから設定が可能となっており、連携機能を無効にした状態で本製品を使用することももちろん可能になっています
各サービスの利用には別途登録・契約は料金が必要な場合があります

Lyra Voiceの仕様

▼基本性能対応規格 : IEEE802.11a/b/g/n/ac
アンテナ数 : 内蔵アンテナ×6本、Bluetoothアンテナ×1
最大速度(802.11ac):867Mbps
最大速度(802.11n):400Mbps
ビームフォーミング : ○
MU-MIMO:○
有線LAN(Internet) : 1000BASE-T×1(RJ-45)
有線LAN(Hub) : 1000BASE-T×1(RJ-45)
CPU : Qualcomm IPQ4019 (717MHz、クワッドコア)
メモリ:512 MBメインメモリ、256 MBフラッシュメモリ
▼対応動作モードルーターモード
アクセスポイントモード
リピーターモード

※Bluetoothで通信する場合は、接続元となる機器にてBluetooth 4.0(LE)以上をサポートする必要があります

※本記事記載の仕様や機能などは筆者が独自に調査した結果となり、その内容を保証するものではありません。購入に際しては各位製品公式サイトなどで仕様をご確認ください

 

Lyra Voiceが対応している通信方式

Lyra Voiceでは通信方式としてIEEE802.11a/b/g/n/acに対応しています。当然ながらアンテナは本体内部に内蔵されていて、2.4GHz(2×2)5Ghz-1(2×2)5Ghz-2(2×2)の計6本のアンテナがあります。

  • IEEE802.11ac
  • IEEE802.11n
  • IEEE802.11g
  • IEEE802.11b
  • IEEE802.11a

アプリを使用した初期のセットアップでは設定するSSIDが1つだけとなっていたのですが、このSSID1つで全ての通信方式に対応することができるようです。

ブラウザを使用してLyra Voiceのセットアップ画面を開くと、もちろんそれぞれの通信バンドに応じてSSIDを分けることも可能になっています。2.4Ghz帯と5Ghz帯でSSIDを実際に分けて設定してみましたが、きちんとそれぞれが別のWi-Fiとして認識されました。

 

Lyra Voiceの外観

ASUS Lyra Voice 内箱写真

Lyra Voiceのパッケージ部分を外すと、中には真っ白いな箱に水色の文字で「Lyra Voice」とだけ書かれたシンプルな箱が現れます。

アクセサリーの箱を彷彿とさせ、なんだかオシャレです。

ASUS Lyra Voice 開封写真

蓋部分を開けると、Lyra Voice本体がデデンと鎮座しています。

スマホなんかはこういう感じのが多いですが、ケーブル類の付属品を見ることなくファーストインプレッションが本体だとインパクトありますよね。

ASUS Lyra Voice 同梱物

本体の他の同梱品はACアダプター×1LANケーブル×1だけ。

あとはクイックスタートガイドなどの紙類といった非常にシンプルな構成になっています。

Lyra Voiceの本体前面はASUSのロゴとLED部分のみと、こちらも非常にシンプルな作りになっています。

ASUS Lyra Voice インターフェース

本体を反対側から見るとこんな感じで、背面側は電源スイッチWANポートLANポートDC入力の4つとこちらもシンプル。

Wi-Fiルーターなのに「dts」のロゴがあるのがまた斬新に感じます。

ASUS Lyra Voice インターフェース

本体の大半が覆われているのが布感のある素材になっています。PC周辺機器と言えば全面プラスチックが当たり前だと思っていただけに、この辺りも新鮮に感じます。

ちなみに電源スイッチはスライド式で、あまり力を入れなくても動く作りになっていました。

後述しますが、LANポートが1つのみというのはかなり思い切った設計ですね。

ASUS Lyra Voice スピーカー部

横サイドはスピーカー部分になっています。

中央部分とは異なる黒色のプラスチックとなっていて、これもまたオシャレです。

ホント、ここだけ見るとルーターとは全く思えないですね(笑)


使用感レビュー

今回のレビューでは、ルーターとしての基本となるネットワーク周りの機能と特に気になっていたスピーカー部分について使ってみました。

実際に使用してみた私個人の感想を述べさせてもらいます。

ルーター編

ASUS Lyra Voice LED点灯

スピーカーが付いているのが特徴的なLyra Voiceではありますが、やはりメインとなる通信機器としての使用感を先に確認しておこうと思い、動作検証を行いました。

本機で対応している動作モードである「ルーターモード」「アクセスポイント(AP)モード」の両方を試しました(AiMeshモードは未検証)

既に多くのルーターを販売されているASUS製品ということもあり当然ではありますが、通常使用していて気になる点はなく、有線・無線ともに快適に通信ができました

Wi-Fiを使用した際の通信速度は本記事の最後の方に掲載しておりますので、参考にご覧頂ければと思います。

また、細かい設定内容などは過去にレビューしたASUSのスタンダードモデルとも言えるWi-Fiルーター「RT-AC85U」「RT-AC68U」の記事がありますので、そちらを参考にして頂ければと思います。

【ASUS】内蔵アンテナながら高速通信を実現するWi-Fiルーター「RT-AC85U」実機レビュー
外部アンテナルーターの方が電波が強そうなイメージがありますが、内蔵アンテナタイプの無線Wi-Fiルーターながらも高速な通信を実現するASUS社のRT-AC85Uを実機レビューしています。設定画面の説明や独自セキュリティ機能「AiProtection」もご紹介
【ルータ】広範囲でのWi-Fi通信に最適な「ASUS RT-AC68U」実機レビュー【AiMesh】
通信の安定性やグラフィカルなUIなど無線Wi-Fiルーターとして日本でも人気のあるASUSですが、その中でも外部アンテナモデルとして評価の高い「RT-AC68U」を実機レビューしています。AiMeshという広範囲な通信を実現する独自機能についても動作検証しています。

ASUS Lyra Voice インターフェース

唯一気になった点としては、LAN側のポートが1つしか用意されていないので、Lyra Voice単体だとスイッチングハブのように複数機器のLAN接続ができないところでしょうか。

最近のガジェットやノートPCにはほとんどWi-Fiアンテナが搭載されているので、ほとんどの人は気にする必要はないとは思うのですが、LAN派の方はこの点ご注意ください。

とは言え、本機のLANポートとスイッチングハブを繋げばもちろんポートが足りない問題も解消できます。他社製スイッチングハブで試したところ問題なく通信できましたので(当然ではありますが)、LANポートの数はそこまで気にしなくてもいいかもしれませんね。

 

スピーカー編

私はわりと頻繁にBluetooth接続して音楽を聴いていることもあり、手持ちのiPhone(iPhone 7 Plus)とLyra VoiceをBluetooth接続して試してみました。

本体に付いている「-」「+」ボタンを同時押しすることでペアリングが開始されるので、同期はめちゃくちゃ簡単にできます。

ロックミュージックでもはっきり低音(ベース音・バスドラム)は聞こえますし、かと言って高音が弱いという印象も受けませんでした。ベースブーストのような機能はありませんが、アプリ側で「DTSサラウンドサウンド」のON/OFFも簡単にできます。

音質のこだわりについては人によって好みがあるので何とも言えないですが、ワイヤレスで使えるスピーカーとしての音質は充分な性能を備えていると感じました。

ちなみに本機に限らずBluetooth製品全般に言えますが、無線ということもありますので基本的には音楽再生を目的に使用するのが好ましいと考えます。

ASUS Lyra Voice&eRemote mini

ちなみにAlexa自体の有用性については様々なメディアで触れられていますので、ここでは控えたいと思います(Alexaの活用方法だけで膨大な文章になってしまいますので)

もちろん、eRemoteのようなデバイスとAlexaを連携させることで、家の中に既にある家電(赤外線リモコンのもの)を声でコントロールすることが可能になります。

Lyra Voice自体がWi-Fiルーターとスマートスピーカーを兼ねていますので、あとはスマートリモコンさえ用意するだけでIoTが体験できるのは便利ですね。

▼Lyra Voiceを活用したスマートホーム実用例はASUS特設サイトでも紹介されています

ASUS Wi-Fiルーターの全てが分かる
ASUS Wi-Fiルーターの全てが分かる

 

Wi-Fi通信速度の測定

ASUS Lyra Voice&ルーター

今回Lyra Voiceの通信速度を測定するにあたって、3LDKの仕事場において3つの測定地点で計測してみました。

オフィスビルのような広い仕事場ではないので、最後の1か所は玄関ドアの外にすることであえて電波強度を落とすようにして試してみました。

▼測定地点

  • 測定地点A:Lyra Voiceを設置したすぐ隣の部屋(直線距離:約2m)
  • 測定地点B:Lyra Voiceからもっとも離れた部屋(直線距離:約10m)
  • 測定地点C:玄関の外側(直線距離:約10m)

私が契約しているインターネット回線は最大100Mbpsで、測定時の動作モードはアクセスポイントモード、測定にはiOSアプリの「SPEEDTEST」を使用しました。

速度測定(5GHz帯)

測定地点A地点B地点C地点
ダウンロード94.1 Mbps90.3 Mbps76.0 Mbps
アップロード87.6 Mbps89.7 Mbps53.2 Mbps

インターネット回線は一般的に時間や住まいの環境によって混雑度合いが変わってくるものですが、今回テストした時はほぼ上限に近い数値を叩き出しました。

鉄製の扉である玄関を隔てたとしても充分な速度が出ていましたので、未検証ではありますが2階建ての家でも充分な速度を保つことができるのではないでしょうか。

仮に距離が離れすぎたり障害物が多すぎて通信速度が落ちてしまったとしても、対応ルーターを増やしてAiMesh機能を使用することで同一SSIDのままWi-Fi範囲を広げることができるのもいいですね。

今回測定した通信速度は、私が測定した環境での参考値となります。建物の構造・契約しているインターネット回線・通信元となる端末機器などによって通信速度は大きく変わってきます。その点、あらかじめご了承ください。

音を備えた新たなジャンルのWi-Fiルーター

ASUS Lyra Voice&Amazon Echo

私はわりと新しいもの好きということもあって、BluetoothスピーカーもAmazon Echoも持っていました。当然ながらWi-Fiルーターも設置して通信させています。

様々な機器を使っていると、電源を確保する面倒くささやケーブルの邪魔くささみたいなのがあります。用途に応じて使い分けたり、初期設定とかも面倒ですよね。

そういった煩わしさから解放してくれるAll-in-Oneで備えたWi-Fiルーターとして、非常に面白く可能性がある製品だと感じました!今後こういった製品が増えていくかもしれないですね。

【参考】ASUSのWi-FIルーターのラインナップ

機種分類区分機種名発売日
Wi-FiルーターハイエンドROG Rapture GT-AC53002017/11/24
RT-AC32002015/9/11
RT-AC86U2017/11/24
BRT-AC8282017/8/10
RT-AC88U2016/3/11
ミドルレンジRT-AC85U2016/10/1
RT-AC68U2013/11/16
RT-AC65U2017/4/14
エントリーモデルRT-AC1200HP2015/9/11
Wi-Fi子機PCIExpress接続PCE-AC55BT2017/6/1
PCE-AC882017/1/18
PCE-AC682014/4/24
USB接続USB-AC68U2016/10/4
USB-AC562014/3/17
Wi-Fi中継器RP-AC552018/5/18
RP-AC522015/3/5
メッシュWi-FiLyra mini2018/5/10

※2019/04/13時点の情報をもとに記載(現在出荷/取り扱いしていない機器は含めておりません)

参考 無線LAN関連製品ラインナップ | ASUS

▼ASUSルーターのレビュー記事

【ASUS】内蔵アンテナながら高速通信を実現するWi-Fiルーター「RT-AC85U」実機レビュー
外部アンテナルーターの方が電波が強そうなイメージがありますが、内蔵アンテナタイプの無線Wi-Fiルーターながらも高速な通信を実現するASUS社のRT-AC85Uを実機レビューしています。設定画面の説明や独自セキュリティ機能「AiProtection」もご紹介
【ルータ】広範囲でのWi-Fi通信に最適な「ASUS RT-AC68U」実機レビュー【AiMesh】
通信の安定性やグラフィカルなUIなど無線Wi-Fiルーターとして日本でも人気のあるASUSですが、その中でも外部アンテナモデルとして評価の高い「RT-AC68U」を実機レビューしています。AiMeshという広範囲な通信を実現する独自機能についても動作検証しています。
レビュー&コラム
この記事を書いた人
もぐ

5歳からファミコンを始めて今では立派なおっさんゲーマー。元システムエンジニアで、システム開発にも関わっています(お問い合せはこちらまで)

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