実は知らない意外な小会社・関連会社まとめ | 親会社との不思議な関係性

オフィス・会社

先日、ある企業のIRで公開されている『アニュアルレポート』を読んでいたら、「あれ?この会社ってこんな子会社持ってたんだ?」と気付くことがありました。

意外な事業としてはダスキンがミスタードーナツを運営しているのは有名ですが(子会社じゃないけどね!)、他にも「意外な子会社・関連会社・事業ってあるのではないか?」と疑問に思い、今回色々と調べてみました!

ちなみに、子会社・関連会社の定義は一般的にはこうなっていますので、これを前提知識として読み進めて頂ければと思います。

子会社・関連会社の定義
・子会社とは、一般にその会社の議決権の過半数(つまり50%越え)を所有していて、財務および事業の方針を支配されている会社を指す
・関連会社とは、発行済株式総数の20~50%を実質的に所有して継続的で緊密な関係にあり、支配関係にある会社(商法・財務諸表規則など法制上の定義による)

但し、今回の記事内で記載している関連会社扱いかどうかの判断は、企業公表の情報(2015年11月時点)をもとに記載しています。※もし間違っているものがあれば指摘ください。

NTTドコモ

子会社

  • タワーレコード株式会社 (CDショップ)
  • らでぃっしゅぼーや株式会社 (野菜販売)
  • 株式会社ABCクッキングスタジオ (料理教室)

関連会社

  • 三井住友カード株式会社 (クレジットカード)
  • 楽天オークション株式会社 (ネットオークション)

NTTドコモの解説

日本の最大手移動体通信事業者である『NTTドコモ』ですが、「タワーレコード」が関連会社であったことはわりと有名でした。もともと日本の「タワレコ」は、米国企業の日本法人だったのですが今は売却されてドコモの子会社になっています。

ちなみに『セブン&アイホールディングス』とほぼ株式の持ち合いに近い割合なのですが、ドコモが過半数の株式を持っているのでドコモの子会社扱いとなります。

また、有機・低農薬野菜、無添加食品などの販売を行う「らでぃっしゅぼーや」も子会社です。携帯電話と野菜、まったく関係のない分野ではありますが色々と変遷があって今の形になっています。また、料理教室を展開する「ABCクッキングスタジオ」もドコモの子会社というのが意外です。(ABCとありますが、ABCマートとは何ら関係がありません)

ちなみにNTTドコモ自体は、名称から分かる通り日本電信電話株式会社(NTT)の子会社になります。子会社のドコモが売上高4兆円を超えていることから、NTTグループの巨大さが伺えます。

ソフトバンクグループ

子会社

  • ヤフー株式会社(インターネット)

関連会社

  • アスクル株式会社(小売)
  • ブックオフコーポレーション株式会社(古本販売)
  • 株式会社ジャパンネット銀行(銀行)
  • バリューコマース株式会社(ASP)
  • ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社(ゲーム)

ソフトバンクグループの解説

つい最近、(初代)ソフトバンク株式会社を『ソフトバンクグループ株式会社』に変更されましたソフトバンク。「ソフトバンクモバイル」は「ソフトバンク株式会社」になったことを、今回調べていて初めて知ったソフトバンクユーザのわたしではありますが、「ソフトバンクテレコム」や「ヤフー」なども含めて通信事業がメイン業態になっている会社です。

その「ヤフー」の参加には、「アスクル」「ブックオフ」「ジャパンネット銀行(三井住友銀行傘下)」「バリューコマース」がありますので、ソフトバンクの関連会社となるわけです。だから、「LOHACO」はヤフーとアスクルが共同で運営しているんですね、納得。

また、「パズドラ」が一躍人気ゲームになった際に話題になりましたが、孫正義氏の弟である孫泰蔵氏が創業した「ガンホー」は、以前はソフトバンクの子会社でした。しかし2015年に解消されて、今は関連会社という扱いになっています。

それにしても、創業から35年余りの会社なのに、連結総資産が20兆円を超えているというのはすごいですね。ただ、負債も10兆円を超えていますので、規模の大きさにクラクラしています。




三菱商事

子会社

  • 日本KFCホールディングス株式会社(フライドチキン)

関連会社

  • カンロ株式会社(菓子)
  • 株式会社ローソン(コンビニ)
  • 株式会社ライフコーポレーション(スーパー)

三菱商事の解説

三菱グループの総合商社『三菱商事』も有名な子会社・関連会社を持っています。大手総合商社はだいたいカンパニー制を敷いていますが、それぞれのカンパニーで大きな会社がたくさん関連しています。

この『三菱商事』は、フライドチキンチェーンの「ケンタッキーフライドチキン」を運営する会社『日本KFCホールディングス株式会社』を子会社として持っています。もともと、米国KFCコーポレーションと三菱商事が共同出資して作った会社なんですよね。

ちなみに米国『KFCコーポレーション』の親会社が米国『ヤム・ブラウンズ』という会社なのですが、『ヤム・ブラウンズ』は「ピザハット」を子会社に持っているんです。で、その「ピザハット」は日本ではケンタッキーと同じ『日本KFCホールディングス株式会社』が1つの事業として運営しています。こういう関係って知ると面白いです。

また『三菱商事』は、飴で有名な「カンロ」や大手コンビニエンスストア「ローソン」、スーパーの「ライフ」を運営する会社の株式を多く持っているので、関連会社として位置付けられています。

ちなみに、『三菱鉛筆』が三菱グループとは全く関係ないのは一時話題になりましたね。

伊藤忠商事

関連会社

  • ファミリーマート(コンビニ)
  • プリマハム(食料品)
  • スペースシャワーネットワーク(音楽放送)
  • センチュリー21・ジャパン(不動産)
  • エキサイト(通信)
  • オリエント(信販)

伊藤忠商事の解説

もう一社、総合商社から『伊藤忠商事』の関連会社を見てみたいと思います。こちらも同じく大手コンビニエンスストア「ファミリーマート」を関連会社としていたり、ハムで有名な「プリマハム」や音楽好きに人気の「スペースシャワーTV」を運営する「スペースシャワーネットワーク」も関連会社だったりします。

また、不動産ネットワークのフランチャイジーである「センチュリー21・ジャパン」も関連会社ですね。もともとは子会社だったようですが、今は筆頭株主という位置付けのようです。

わたしが初めて一人暮らしをしたときは、ここのフランチャイズ店だったのですが、屋号も付いていて店名が長いなーと不思議に思っていました(笑)不動産屋のフランチャイズって結構多いんですが、消費者からするとなかなか分かりにくい仕組みですよね。

セブン&アイ・ホールディングス

子会社

  • 株式会社セブン-イレブン・ジャパン(コンビニ)
  • 株式会社イトーヨーカ堂(小売)
  • 株式会社そごう・西武(百貨店)
  • 株式会社ヨークベニマル(スーパー)
  • 株式会社ニッセンホールディングス(通販)
  • 株式会社ロフト(小売)
  • 株式会社赤ちゃん本舗(小売)

セブン&アイ・ホールディングスの解説

日本でダントツの店舗数を誇るコンビニエンスストア「セブン-イレブン」を運営する持ち株会社である『セブン&アイ・ホールディングス』ですが、「イトーヨーカ堂」や「ヨークベニマル」といった店舗はグループ会社だと分かりやすいですよね。

ただ、「ニッセン」「ロフト」「赤ちゃん本舗」といった企業もこのホールディングスの子会社なんです。総合百貨店である「そごう」や「西武」も、「セブン&アイホールディングス」の子会社だと知らない方もいるかもしれません。(「ちなみにそごう・西武」は100%子会社)

個人的には「赤ちゃん本舗」が傘下だったことは知らなかったので驚きました。正確には、ホールディングス傘下でイトーヨーカ堂の子会社のようです。2015年2月期では、約100店舗で年商が928億円と言うことで、すごい売上高を上げています。通販などももちろんありますが、それを抜きにして仮に計算すると、1店舗当たり約90億円の売上げ換算となるのはすごいです。

わたしも利用させてもらいますが、国産の商品が多く(質もお値段も)いい商品が揃っています。同じ業態の西松屋もわたしはよく使わせてもらっていますが、こちらはお値段もお手頃なんですよね。ちなみに西松屋は2015年2月期で年商1285億円、店舗数は883店舗のようです。1店舗あたりの売上高が全然違うのが分かります。

コンビニエンスストアというと庶民の身近なお店という感覚ではありますが、実際売っている商品はほとんど定価だったりします。百貨店やロフトを見てもそうですが、価格を安く設定していないと感じます。それでも消費者に納得して買ってもらうという戦略なのでしょうね。

伊藤園

子会社

  • タリーズコーヒージャパン株式会社(コーヒー)
  • チチヤス株式会社(飲料)
  • 伊藤園・伊藤忠ミネラルウォーターズ株式会社(水)

伊藤園の解説

「お~い、お茶」の緑茶で有名な『株式会社伊藤園』ですが、飲料関連の子会社があることはあまり知られていません。創業ではありませんが、株式取得によって「タリーズコーヒー」で有名な『タリーズコーヒージャパン株式会社』や「チチヤスヨーグルト」で有名な『チチヤス株式会社』を子会社としています。

朝のYoo」は、チチヤスと伊藤園との協業第一弾として発売された商品です。また、ミネラルウォーターの「エビアン」は『伊藤園・伊藤忠ミネラルウォーターズ株式会社』が輸入・販売を行っています。(ただ、エビアンのWEBサイトを見ると、ダノンジャパンが会社名として出てきますのでちょっとややこしい)

ちなみに「タリーズコーヒー」はもともと米国のコーヒーチェーンで、ブランドライセンス供与という形で日本と韓国に出店しているようです。今はコンビニなどでもタリーズの缶コーヒーを見かけますね。

ゼンショーホールディングス

子会社

  • 株式会社すき家本部(牛丼)
  • 株式会社なか卯(丼・うどん)
  • 株式会社ココスジャパン(ファミレス)
  • 株式会社ジョリーパスタ(イタリアン)
  • 株式会社華屋与兵衛(和食レストラン)
  • 株式会社ビッグボーイジャパン(ハンバーグ)
  • 株式会社はま寿司(回転寿司)
  • 株式会社宝島(焼き肉)

ゼンショーホールディングスの解説

外食産業の中でもなじみ深いチェーンを数多く持っているのが『ゼンショーホールディングス』です。

もともと株式会社ゼンショーが牛丼チェーンである「すき家」を運営していたのですが、『株式会社すき家本部』と名称変更し、ゼンショー自体はゼンショーホールディングスとして持ち株会社化しています。名前が「すき家」ではなく、「すき家本部」というのが面白いですね。この「すき家本部」に各地域子会社がぶらさがる構造になっています。

他にも、皆さんがよく利用されている「なか卯」「COCO’S」「ジョリーパスタ」「華屋与兵衛」「BIGBOY」「ハマ寿司」「(焼き肉の)宝島」とたくさんあります。

わりと最近「COCO’S」を利用することが増えたのですが、久しぶりに行って料理が美味しくなってるなーと驚きました。




すかいらーくグループ

グループ会社

  • 株式会社すかいらーく(レストラン)
  • 株式会社ニラックス(レストラン)

関連店舗

  • ガスト
  • バーミヤン
  • ジョナサン
  • 夢庵
  • 藍屋
  • グラッチェガーデンズ
  • しゃぶ葉

すかいらーくグループの解説

子会社というよりは、多ブランド展開している企業という枠で載せてみました。

いろいろな外食店舗を持っているのが『株式会社すかいらーく』ですね。「ガスト」「バーミヤン」「ジョナサン」は多くの人が行かれるのではないでしょうか。

ちなみに、しゃぶしゃぶ店である「しゃぶ葉」を運営している『株式会社ニラックス』は、すかいらーくの完全子会社です。「しゃぶ葉」はわたしもよく行くのですが、比較的安価でしゃぶしゃぶをたらふく食べられるので好きなお店の一つです。

ロイヤルホールディングス

子会社

  • ロイヤルホスト株式会社(レストラン)
  • 株式会社テン コーポレーション(天丼)
  • アールアンドケーフードサービス株式会社(洋食)
  • アールエヌティーホテルズ株式会社(ホテル)

ロイヤルホールディングスの解説

宮廷のもてなし役」という意味を持つ老舗ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」を傘下に持つ『ロイヤルホールディングス』ですが、傘下の企業には天丼チェーンの「てんや」を運営する『テン コーポレーション』や、「シズラー」「シェーキーズ」を運営する『アールアンドケーフードサービス株式会社』を子会社として持っています。

もともと「てんや」は総合商社『丸紅』のグループ企業だったのですが、株式取得などを経て2006年にロイヤルホールディングスの子会社になっています。

「シェーキーズ」は高校生の頃に、たらふくピザを食べたい時にみんなでよく行ったもんです。「てんや」は展開されている店舗が関東が多いので、都心に行かないとなかなかお目にかかれないのが残念なところ。安価で美味しい天丼が食べられるので好きです。




ブラザー工業

子会社

  • 株式会社エクシング(通信カラオケ)

ブラザー工業の解説

ミシンやプリンタ機などで有名な『ブラザー工業』ですが、「通信カラオケJOYSOUND」を運営している『株式会社エクシング』を子会社として持っています。ちなみにこのエクシングですが、2010年に通信カラオケ機器「UGA」を買収により吸収しています。

通信カラオケが登場するまでのカラオケは、CDやLDが主流でしたよね。最近の若い人たちは多分知らないと思いますが、曲が終わる度に円盤を入れ替えていたので、曲と曲の間が結構長かったんですよ。懐かしいです。

そしてそういうカラオケのデメリットが、実際にCDやLDがないと歌えないという点なんですよね。どうしても曲数も少なくなります。その問題を解決したのが「通信カラオケ」なのですが、この元祖が「JOYSOUND」となります。

ちなみに通信カラオケ市場では「DAM」が最大手だったりします。ということで、お次は「DAM」を運営する第一興商をピックアップします。

第一興商

子会社

  • 株式会社日本クラウン(レコード)
  • 株式会社徳間ジャパンコミュニケーションズ(レコード)

第一興商の解説

通信カラオケ最大手の「DAM」や直営店を運営する『第一興商』です。タッチパネル式のリモコン「デンモク」や「DAMステーション」といったものは、カラオケによく行く方であれば触れたことはありますよね。

カラオケメインの会社なのかなあと思っていたのですが、実は音楽ソフト事業としてレコード会社を子会社として2社持っています。

日本クラウン』は「北島三郎」さんや「SKE48」、「GACKT」さんが所属アーティストとして載っています。『徳間ジャパンコミュニケーションズ』は、「吉幾三」さんや「五木ひろし」さん、「筋肉少女帯」「真心ブラザーズ」が所属アーティストです。

ちなみに「DAM」と「JOYSOUND」の配信楽曲を巡っては、両社で法廷も交えて色々とやりあった経緯があります。市場競争でもバチバチやり合っていますが、なんだか根っこの深いやり合いもあったようで、とても興味深いです。

ダスキン

事業

  • ミスタードーナツ

ダスキンの解説

最後におまけとして、意外なお店としてよく名前があがる「ミスタードーナツ」です。このミスドは、株式会社ダスキンの子会社ではなく、1つの事業として運営されています。(たまに間違って書いてある記事も見かけますので念のため)

株式会社ダスキンのIRを見てみると、セグメントベルの売り上げが載っていました。

フード関連事業は全体の約3割近い売上げを占めているようです。ただ、2014年度の決算ではミスド事業は赤字で、2015年度予想も赤字ということで、かなり厳しい状況が続いています。

さらに、ドーナツはコンビニでも販売されるようになった厳しい状況が続いています。個人的に好きなお店ですし、ファンも多いので是非とも頑張ってほしいところです。




意外な子会社・関連会社のまとめ

今回は割と多く子会社・関連会社を持っている企業をピックアップしましたが、他にも意外な会社やお店、ブランドってたくさんあります。

例えば、アニメで有名な『株式会社アニプレックス』はソニー傘下ですし、Dove(ダブ)やLux(ラックス)などのシャンプーで有名な『ユニリーバ』は、紅茶「リプトン」の販売元でもあります。(ユニリーバ、P&G、Johnson&Johnsonあたりはそういう会社ではありますが)

一見何の繋がりもなさそうな会社同士が、資本提携・業務提携といった形で手を組んだり、あるいは経営統合したりすることは、ビジネス上のメリットを見出したからそうしている部分も大きいです。

「なぜそうなったのか」を読み解いていくと、ビジネスの着目点を磨くいい機会になるのではないでしょうか。

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30代半ばの1児の新米パパ。5歳からファミコンを始めて今では立派なおっさんゲーマー。ネットワークなどのITインフラ全般、WEBシステム系の開発やディレクション、データ分析など色々やってるエンジニア。 当ブログ【時機到来】はおかげさまで毎月100万回以上読まれています。 お問い合せはこちら