Nintendo Switchを据え置きゲーム機ではなくハイスペック携帯ゲーム機と捉えるべき理由【コラム】

Nintendo Swtich (ニンテンドースイッチ)」が2016年12月に発表になった時には、多くの人が色々な疑問を持ったことと思います。私もその一人でしたし、昼休みに一緒にモンハンをプレイするゲーム仲間に聞いてもあまり好印象を持っていませんでした

ライバル機である(はず)のPlayStation4やXbox Oneは既に約3万円の価格で買える状況になっているし、PS4にいたってはすでに多くの大作タイトルが発売されていて、遊びたいと思えるゲームソフトで溢れています。

そんな中発表された後発のNintendo Swtichは、据え置き型ゲーム機として見るとなんとも中途半端というか…。

持ち運べて外で遊べるというコンセプトは面白いのですが、本体を持ち運ぶこと前提で作られているため、性能面がどうしても劣ってしまっています。

任天堂はもともと性能競争から降りているのでいまさら驚くようなことではないのですが、なんだか期待外れ感を受けてしまったんですよね。

でも、「据え置きゲーム機」として考えると残念なのですが、「携帯ゲーム機」として考えるとなんだか魅力的なハードに思えて仕方ないんです。今回はその考えに至った理由を述べたいと思います。

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テレビにかじりつく時代の終焉

テレビ 家族

かつて、ファミコンが登場した当時はテレビも全盛期の時代でした。今や伝説とされる番組が数多くあり、一家そろってテレビを見ることが多かった時代です。日本もバブルの真っ最中で活気がありました。

そのあと、スーパーファミコンやPlayStationなどゲーム機の世代が変わっていきますが、テレビの前にかじりついてゲームをする時代がずっと続きます。ゲームボーイもありましたが、どちらかというと家庭用ゲームがコンシューマーゲーム市場を引っ張っていた印象を受けます。

3DSやPSPなどの携帯ゲーム機も広く普及したあたりで、ゲームの遊び方がインドア派とアウトドア派で分かれるようになり、気付けば「コンシューマーゲームというのは家で遊ぶもの」という時代が終焉を迎えたと考えています。

インターネットの普及にともなって、テレビ自体もオワコンと呼ばれるようになってきました。テレビの録画機の普及も理由の一つにあると思いますが、気付けばみんなで揃ってテレビを見るというのは、当たり前ではなくなっていました。

携帯ゲーム機の進化の停滞

私は昨年2016年の夏に、スーファミ仕様のNew 3DS LLが限定発売された時に、ようやく長年使っていたニンテンドー3DSと決別しました。5年くらい使っていたでしょうか。

そんな3DSも、根っこの部分はニンテンドーDSと変わりません。3DSとは言え、3D視点で遊んでる人はもうほとんどおらず、3D機能を活かしたソフトもほとんどないですからね。

ライバル機であるPSPも2004年に発売され、後継機のPS VITAは2011年に発売されました。ちなみにニンテンドーDSは2005年、3DSは2011年に発売されました。

こう考えると、携帯ゲーム機におけるゲーム体験って2004年・2005年くらいから大きく進化してないんですよね

ゲームボーイが主流の時からのDSやPSPの登場は大きなインパクトがありました。しかし、3DSもPS VITAも旧ハードの延長といった感じがします。

ほとんどの人がスマホで使うことに慣れている


ゲームは家でゲーム機で遊ぶもの」という時代から、「ゲームは外でもゲーム機で遊べる」という時代になり、今は「スマホでゲームをする」時代になりました。

スマホゲームをやらない人でも、日頃からLINEやTwitter、FacebookなどのSNSアプリは利用しています。ニュースを知ったり、買い物をしたり、知らない情報を調べたりと全てスマホで完結することができます。

家でリラックスした状態でスマホをいじる時って、皆さんどんな格好しているでしょうか。椅子に座ったり、ソファに座ったり、ベッドに寝転がったり…人それぞれの楽な格好で操作することがほとんどだと思います。

私は高画質なゲームが相変わらず好きなので、椅子に座ってPS4やSteam対応のゲームをしたりしていますが、疲れた時は寝転がってスマホゲームをやっています

スマホさえあれば、SNSですぐ人と繋がれますし、寂しくありません。だから、各々が自分なりの時間の過ごし方をするのが当たり前になっているんだと思います。

くつろげる恰好でハイエンドなゲームを体験できるのは時代に即している

こう考えた時に、今回発表されたNintendo Switchが可能にするプレイスタイルは非常に時代に即しているのではないでしょうか。

・大画面のテレビに映していつものコントローラーで遊べるTVモード(TV Mode)
・本体をテーブルに置いて、コントローラーを分け合って友達と一緒に遊べるテーブルモード(Tabletop Mode)
・本体にコントローラーを装着して、携帯ゲーム機のように遊べる携帯モード(Handheld Mode)

この3つのプレイスタイルを初めて知った時は、いいとこ取りし過ぎてなんだか中途半端だなあと思ってしまったんです。

しかし、「自分のいる環境・状況に応じてプレイスタイルを変えられるこのゲーム機は実はすごいんじゃないか」と考えを改めるようになりました。

往年の任天堂タイトルのファンならTVモード

任天堂の人気IPで言えば、「スーパーマリオ」「ゼルダの伝説」「大乱闘スマッシュブラザーズ」「Splatoon」などが挙げられます。

これらは迫力ある大画面で一人で遊ぶのももちろん楽しいのですが、周りに人がいてワイワイ遊べるのが何よりの面白さだったりもするわけです。テレビモードはWii Uの後継機能にあたるわけです。

任天堂のタイトルはこういう「見ている人も一緒に楽しめる」ソフトが多いので、エンターテインメントとしての一面をどれだけゲームソフトで演出できるかが重要なポイントになると思います。

待ち時間や休憩時間に最適なテーブルモード

「マリオカート」「マリオパーティ」、そして新たに発表された「1-2-Switch」など、他の人と一緒に遊ぶことでより楽しめるソフトがあるのも任天堂の強みだと思います。

机に置ける場所を確保できるかどうかがカギになるとは言え、出掛けた時や待ち時間などでみんなと遊べるテーブルトップモードは、ある意味未知数なゲーム体験なので楽しみにしています。

テーブルトップモードだと、コントローラーが小さくなるので、Joy-Conを使ったプレイ体験がどうなるのかに注目です。

くつろいだ格好で遊べることを可能にする携帯モード

個人的にはこの携帯モードでのゲーム体験に一番注目しています。特に期待している「Splatoon2」を寝転がった状態で楽しめると考えると非常にワクワクしてしまいます。

家庭用ゲーム機となると、どうしてもテレビを占領してしまうわけです。独身だったり、自分の部屋にテレビがないのであれば、テレビゲームをする時間が限られてしまいます。

携帯ゲーム機やスマホゲームとは違う、ハイエンドなゲームをしたいとなるとどうしても据え置きゲーム機で遊ぶしかありません。

くつろいだ格好でプレイするのは携帯ゲーム機でもスマホゲームでももちろん可能ですが、据え置きゲーム機とほぼ同じハイエンドなゲームを寝転んでできるのは初めての体験になるでしょう。

※PS Vitaを使ってPS4のリモートプレイでもある意味この体験はできるのですが、あれは遅延があるのでマルチプレイタイトルには向いていないため別モノと考えています

唯一の欠点は想像以上に高価なハードであるということ

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Nintendo Switchの価格が予想されていた2万5千円前後ではなく、それよりも5千円ほど高い29,800円(税抜き)でした。これによって、任天堂の株価が急落していたのはちょっと衝撃でした。

スイッチは従来の任天度ハードより確かに高いです。ただ、それでも5千円の値上げなら許容範囲じゃないかとも一瞬思いました。

しかし、よくよく考えると違うんです。

スイッチは据え置きゲーム機というよりは携帯ゲーム機に近いんです。

Nintendo Switchはあまり据え置きされないだろう

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例えば、2人兄弟の家庭で考えた時に、お兄ちゃんが学校や友達の家にSWITCHを持ち出してしまうと、弟くんはSWITCHを遊べなくなってしまいます。

夜、仕事から帰ってきたお父さんは22時からSplatoon2をやりたいのに、おなじくイカ好きのお母さんができなくなってしまったりします。

色々なプレイスタイルができるがゆえに、常に持ち歩いて遊べるゲーム機となってしまうため、遊ぶ人が1台ずつ買わなきゃいけなくなってしまうわけです。

据え置きゲーム機は常にテレビに繋いでおくのが当たり前なので、家には絶対に置いてありました。しかし、その常識が覆ってしまうわけです。

任天堂の現行携帯ゲーム機といえば3DSですで、3DSが約1万5千円なのに対してNintendo Switchはその2倍の価格になってしまっています。この価格差は、財布の紐を握っているお母さん(またはお父さん)にとっては厳しいように感じます。

不安はあるものの期待の方が大きいニンテンドースイッチ

1人1台買わないと充分楽しめない点や高価なハードであるという点、そして発売されるソフトのラインアップの不透明さなど、不安材料は残っています。

しかし、Wii Uで初めて投入されて大人気を博した「Splatoon2」が2017年夏に発売を控えていることもあり、これらの不安材料を払拭するほどの大ヒットになる予感はしています。

私はまだ実機を触ったわけではないので確信は持てていないですが…(笑)

今後の動向に注力しながら、本サイトでは他にも考察や情報発信をしていきたいと思います。