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超上級編
さて、最後にやって参りました、超上級問題です。
おそらく「こんな漢字見たことない!」と思うものがほとんどだと思います。ただ、日常的に使っている言葉を漢字で書いたものも結構入れてます。
1つでも分かったらスゴイ!
問題
- 孑孑
- 齷齪
- 兀兀
- 酸漿
- 饂飩
- 轆轤
- 雛罌粟
- 更格廬
- 侃々諤々
- 磊磊落落
回答(解説と由来)
孑孑
読み ぼうふらあの「蚊」の幼虫で水の中で生活する「ぼうふら」のことです。なんか「ふにゃふにゃ」とした感じがぼうふらっぽいですよね。
大量のぼうふらを生で見たことがありますが、あれは凄いですよ。苦手な方は悲鳴上げること請け合いです。
齷齪
読み あくせく「あくせく働く」なんてよく使われる「こせこせと来ぜわしくするさま」を表す言葉です。
「齷齪」という漢字の由来ですが、「齷」も「齪」も「歯が小さい」という意味で、隙間が狭いことから心の狭さを意味するようになりました。
兀兀
読み こつこつ「パイパイ」ではありませんよ!(笑)
これは日常的に使う「こつこつ」と同じ意味で「地道に働くさま・たゆまず努め励むさま」などを意味します。
酸漿
読み ほおずき「ほおずき」って「鬼灯」「頬付き」とも書けますね。
「ほおずき」は水分が多いわりに、エグみがあるので、「酸っぱい液」つまり「酸漿」となったとされるんです。
饂飩
読み うどんあのズルズルとすすって食べる「うどん」です。
香川県のうどんが有名ですね。この漢字って地元でも使われているのでしょうか?
諸説あるようですが、奈良時代に渡来した小麦粉の皮に餡を包んで煮た「混飩(こんとん)」という唐の菓子に由来する説が有力のようです。非常に難しい…覚えられそうにありません(笑)
轆轤
読み ろくろ陶芸するときに使われる、くるくる回転する台。あの「ろくろ」は「轆轤」って書きます。
どちらも車偏なので、あの回転体を想像させてくれますね。
雛罌粟
読み ヒナゲシ「ヒナゲシ」ってケシ科の越年草なんですが、ケシって「罌粟」と書くんです。
「ヒナゲシ」は小さい罌粟で、小さくて可愛いので「雛」が付いて「雛罌粟」となっています。
更格廬
読み カンガルー近頃マッチョでヤバいと話題の2本足で立つ「カンガルー」さんです。
正確に言うと「中国語で書くとこうなる漢字シリーズ」、超上級でも出させて頂きました。
侃々諤々
読み かんかんがくがく「正しいと思うことを堂々と主張するさま」だったり、「盛んに議論する」という意味です。
「侃」は「強く正しい」という意味で、「諤」は「遠慮なく正しいことを言う」という意味です。それぞれ重ねることで意味を強調しているわけです。
「侃侃諤諤」とも表現されます。
磊磊落落
読み らいらいらくらく石がたくさん落ちて来ています。なんだか崖とかそういう場所を思い浮かべますが、意外や意外、「心が大きく、些細なことにこだわらないさま」を表します。
これは「磊落」という言葉を重ねて強調した漢字になります。「磊落」は「気が大きく朗らかで、小さいことにこだわらない」ことを意味します。
先ほどの「侃々諤々」と同じように、同じ漢字をそれぞれ続けています。
難読漢字:まとめ
いかがでしたでしょうか?
普段何気なく使っている言葉も、漢字になるとさっぱり分からなかったものもあるのではないでしょうか。由来や語源を見てみると、漢字って本当に発想力が豊かで面白いですよね。
ちょっとした難しい文書でこういった難読漢字を読めると、意外と自慢になりますよ。私は中学生の時に、難しい漢字をよく使う小説家の本を読んでいたおかげで、なぜか『漢字博士』と崇められました(笑)
漢字検定を受ければ実用的な資格にもなりますので、興味を持った方はぜひ勉強したり調べてみてはいかがでしょうか。